2013/11/03

もう、自走で高野山まで往復する気力が無くなった。


庭に捨てたワイヤーホイール。鉄が美しくサビて行く・・・

私のXK120も、この様に朽ち果てて欲しいと願っている。

紅葉を美しいと言う人の心が解らない。
未練に満ちた毒々しい色彩が大嫌いだ。


ポスターの絵を描いているから欠席出来無い
高野山ヴェトロモンターニャ。
往復1200キロ程度の距離を1954年製のジャガーで
馳せ参じるのが私の楽しみだった。
しかし、どうしても今年は私に気力が沸いて来ない。
結局、トヨタレンタカーに積載車を頼んだ。

このブログで親しくなったクルマ好きの元ヤナセ出身で、
いまでは会社の部長さんになっている若いSさんと、
積載車にXK120を積んで参加することにした。


もう、このXK120で走りたいと思わなくなっている。
暖かい日にマーケットへ食料の買出しに出掛けたり
ぺぺを乗せて山道を駆け回るだけになっている。
やっぱり私は、ソノ気になれば誰も追い付けない様な
高性能を秘めたクルマをゆっくり走らせるのが好きなのだ。
自動車の歴史なんて僅か100数年。
自動操縦が出来る自動車が開発されつつあると言うのに
発展途上の未熟なメカニズムや過渡期の造形。
未だにサーボアシストも無い重いブレーキを踏んだり
重いクラッチを操作して減速比を変えるなんて
あまりにも幼稚で原始的過ぎる。

このXK120は息子に残してやろうと思っていたが、
若い男がクラシックカーを愛好し走らせるなんて
知性的な人間の趣味とは思えない。
そんな後ろ向きの感性では行く先が思いやられる。
未来的な高性能車を駆使する様な男に成長して欲しい。
だから、この山小屋のガレージで静かに眠らせ
朽ち果てさせてやりたいと考えている。



2 comments:

dinoplex said...

朽ちる前に発掘しに行きますよ~

pepekeiji said...

クルマより私を発掘し甦らせて下さい。
今年はお会い出来なくて残念でした。

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