2014/09/02

「サシーニ」のラスティックパイプに、龍安寺石庭の砂目を観る。

FAMILY ERA / ”PEMBROKE” Sのシェイプ刻印から推測すると、
ジョエル・サシーニの息子アルフレッド時代のパイプ?

...and Prince said' "I Like a Sasieni Pipe!"
ウェールズ王子(世紀の恋で有名なウインザー侯爵)が登場する



喫煙パイプに付いて調べていたら、
独自のダブル キュアリング製法による高品質で知られ
世界中のパイプ・コレクターを虜にしている
イギリス ロンドンの古いパイプメーカー
”SASIENI”の存在を知った。

喫煙用のパイプは新しいダンヒルやピーターソンが、
もうローテーションに充分過ぎる本数になった。
次の楽しみはヴィンテージ・パイプの収集か?・・・

まだヴィンテージ・パイプに付いて素人だが、
クラシックカー愛好などとは違う美学史的鑑定眼の世界。
一日中、資料を調べ知識を深めている。

早速、オークションで見付けたのが、
Vintage "SASIENI" Family ERA /Dot / Pembroke S
ファミリー企業 時代 (19191979) の4ドット。

この端正に刻まれた見事なラスティックのシマ模様は、
龍安寺の石庭の砂目を私に連想させる。
「ペンブロック」と言うシェイプ名は、
18世紀、伊万里焼に影響されたウェールズの名窯
「エインズレイ」の「Pembroke」と同じだ。
陶器ペンブロックの源泉となった「ジャポニズム」。
サシーニ創始者ジョエル・サシーニは、
龍安寺の石庭をイメージしてラスティケートし、
ペンブロックと名付けたのかも知れない・・・

*セシーニのラスティックに付いて調べた。
 ラスティック処理は二人の熟練工により行われた。
 一人は、グレインに沿って溝を掘る”Closely-Grained Style”。
 もう一人は、より浅い溝で植物の葉脈の様に彫刻する
 ”Floral Style”を得意としたと書かれている。




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