雪の上に残された淋し気な足跡。

鳥の足跡はそれぞれ違うが、この足跡はキジである。

この雪の上の足跡は、

いつも、淋し気に鳴いているあのキジの足跡だ。

古くから日本で親しまれているキジ。

１９４７年、日本鳥学会はキジを「国鳥」に選定した。

しかし、日本の鳥獣保護法では、

国鳥であるキジを狩猟鳥獣に指定している。

国鳥を狩猟対象にし、しかも食用にする国は、

日本だけである。

明治維新から約１５０年。敗戦から６８年。
経済では先進国と肩を並べたとは言え、
まだ、我々の文化度は、この程度なのだ。