2013/12/23

金色の小さな瞳が、私に語りかけて来る。



Hutschenreuther A.G. Selb とProfessor Fritz Klee の印。


この白い小鳥を抱き上げると
好きなタバコ、W.O.ラールセンが一杯詰っている。
そして、私はパイプに火を付ける。
いいだろうなあ~

1900年初頭、フリッツ・クレー教授がデザインした
フッチェンロイター製の鳥シリーズ、作品No.18。
なんと美しく完璧なバランス!

冷たい陶器で形作られた白い小鳥なのに、
フリッツ・クレー教授の小鳥は
富士山の雪に被われた樹々で遊ぶ小鳥達のように
金色の瞳で、私に語りかけてくる。

この小鳥は、くちばしや頭、脚付きから
ヨーロッパで最も愛されているコマドリだろう。
英語では「Robin」ドイツ語では「Rotkehlchen」
学術名は"Erithacus rubecula"。
日本でコマドリ(駒鳥)と呼ばれているが、
鳴き声が馬の嘶きに似ているからである。



道路は雪で凍結して出掛けるのが嫌だから、
毎日ヘヤに引き籠って探し続けているタバコ・ジャー。
もう気に入ったジャーを3つも買込んだし、
ガラスの金具付き密閉容器は一杯持っているのに、
未だに満足出来ないで探している。

多分、陶磁器やクリスタルが好き趣味なのに、
100円均一ショップで買った食器を使い
料理とは呼べない様な粗末な料理を自分で作って
夕食を済ませている反動なのだろう。 アハハ

このシュガーポットをタバコジャーとして使うには、
タバコ葉の乾燥を防ぐためのシールを内側に貼れば
密閉性は良くなるだろう。
もう、ヨーロッパはホリデーシーズン。
いまオーダーしても日本には送って貰え無いだろう。
そんな夢が、私に寒さを忘れさせてくれる。



1965年、マリアンヌ・フェイスフルが唄う
懐かしい唄 "This Little Bird" 
悲しみに満ちた歌詞が、繊細で美しい・・・


there's a little bird that somebody sends
down to the earth to live on the wind.
borne on the wind and he sleeps on the wind
this little bird that somebody sends.

he's light and fragile and feathered sky blue,
so thin and graceful the sun shines through.
this little bird who lives on the wind,
this little bird that somebody sends.

he flies so high up in the sky
out of reach of human eye.
and the only time that he touches the ground
is when that little bird
is when that little bird
is when that little bird dies.



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