2013/12/20

1920年ディップ・ジャスパーのウェッジウッド。




英国のウェッジウッド・ジャスパーは知られ過ぎて、
日本では新婚家庭の台所の様で月並みだが、
これは19世紀後半から20世紀初頭に造られた
ディップ・ジャスパーでダーク・コバルトブルーの
アンティーク・タバコジャーである。

ディップジャスパーだからとオークションで落札した。
タバコ葉を入れて使おうと思ったが、
1920年以来、何も入れられた痕跡が無い。
多分、飾り棚にでも大切に置かれていたのだろう。
私も好みのデザインでは無いから
使うのを止めよう。


この1900年当時のディップ(Dip)と呼ばれた手法は、
白で形成されたジャスパーを、
別の顔料を含む液状に溶いたジャスパー土に漬け込み、
後で一部を除いて拭き取る方法で、
外側のブルーと内側の白の2色を作り出している。

パイプ煙草の保存に最も適しているのは、
スーパーマーケットなどで安価に売られている
透明ガラスでゴムと密閉用金具が付いたジャーである。
でも、あれは漬物の様で情緒に欠けるから、
時間があると私はネットでタバコジャーを探している。

イギリスのクラシックカーが好きだから、
ロイヤルダルトン、スポード、エインズレーなどの陶器
ドイツのポルシェが大好きだから、
ドレスデンポルツェラン、フッチェンロイター、
ヘキストなどの陶器を探している。

大昔から需要の少ないタバコ専用のジャーなんて、
趣味の良いモノは存在し無いことが解った。
代用出来そうな数多いシュガージャーで探していると
あまりにも美しく欲しいモノが有り過ぎて、
タバコ・ジャーなど忘れてしまって、
アンティークの花瓶やティーポットに見惚れてしまう。



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