2013/10/21

ピーターソン銀巻スピゴット・シェイプ6の謎。





"MADE IN THE REPUBLIC OF IRELAND"
と古い3行の刻印は、
1950年〜1980年以前の表記。
頭文字Pは2本足のPを使った戦前のロゴが使われている。
記念パイプやレプリカに使われたロゴタイプ。


ピーターソンのシンボル"The Thinking Man" 考える人ポスター。
現在使われているThe Thinking Manシンボルマーク。
こんな時代もあったのだろうか?
この若者は、どう見ても考える人には見えないが・・・

ボックスに入って来た銀製品認定ホールマークの説明書。
”Peterson Silver Hallmarks”
裏表紙は昔のピーターソンの社名ロゴタイプ。
3つの刻印の最後の文字が製造年、上のFは1973年。
左:女性が座ているダブリン・タウンの認定印
中:アイリッシュ・ハープは銀の高品質の印。
右:スピゴットは小文字の Lで1977年製。


雨の降る日曜日の朝と言うのに、
英国からの小包だからと郵便局が届けてくれた。
この小包一つだけで他に配達が無くても、
往復20キロの山道を軽四輪車で配達してくれる。
田舎の郵便局は本当に暖かく親切だ。
多分、一人で住む私が心待ちにしているだろうと、
労りの気持ちからなのだ。有り難う。


ピーターソンのクラシック・レンジ・シェイプ6。
レッドスプレーのブライヤー銀巻きスピゴット。
これまで手に入れたパイプの中で、
最も私の好みを満たすスレンダーで美しいシェイプだ。
外出する時は常に胸ポケットか口に最適のサイズ。
しかも、凄く希少な宝物を手に入れた様だ。

ピーターソンのシェイプ6はブラックのみで、
カタログモデルにレッドのブライヤーは存在しない。
ネットで世界の隅々まで検索したが無かった。
これは、偽物?中古品?疑ってみたが、
この価格帯でこんな立派な偽物を作る意味が無い。
偽物なら、もっと現行製品と同じにするだろう。
中古品?このパイプは使われた痕跡がまったく無い。
ルーペで煙道の奥まで光りを入れて調べたが、
作られた時の状態で時間が経過した新品だ。

ピータソンは数十人規模の企業であり、
大量生産では無く半ば手作りだから色々作られたのだろう。
過去の記録にブライヤーのスピゴット6があるか、
朝から深夜まで検索したが見付からなかった。

シャンクに彫られたレタリングはオールド・スタイル。
このオールド・スタイルのレタリングは、
1970年代、しばしばピーターソンが発売した
記念パイプやレトロ・レプリカに使われ、
それらは必ず銀製のバンドが巻かれたと書かれている。
ボールトップに丸くアールを付けた念入りな仕上げ。
パイプが入っていた箱もダブリンの街が
銀色でエッチングされた始めて見る箱だった。

ホールマークで調べて1977年のパイプだと判明した。
新品で残っていた36年前のパイプが手に入るとは・・・。
アイルランドの血が流れるアイリッシュセター:ぺぺが、
このパイプを私に与えれば、
もっと山歩きやボール投げなどして遊んで貰えると
聖パトリックにお願いしたのかも知れない・・・

1700-1895     1896-2005
Dublin Hallmarks & Dublin town mark : hibernia/ harp



No comments:

Post a Comment