35年も昔の逗子、鎌倉、茅ヶ崎の海。
若い頃を想い出しながら、昔描いた海の絵と詩を・・・
若い頃を想い出しながら、昔描いた海の絵と詩を・・・
君の瞳はボール遊びをねだる子犬のようで素敵だね。
すっかり僕は魅了されてしまったよ。
白いドレスと首飾りが無造作な髪に映えて素敵だね。
すっかり僕は虜になってしまったよ。
波の音が唄っている海辺のレストラン
白いワンピースから伸びる君の華奢な脚を感じながら
磨かれた真鍮のドアノブを回す手が震える
誰も居ない窓辺のテーブルに君が浮かび上がり
この海で今朝上がった平目のムニエルをとシェフが奨める
僕は君の瞳を飽きずに眺め、そして語りかける
ワイングラスが夜空の星屑の瞬きの様に輝き
ロウソクの炎が君の瞳の中で揺れるとき
乱れる心を僕は何処に置こう・・・
甘酸っぱい夏の風が頬をくすぐると
今も 想いだしてしまうんだ
白いドレスの君と湘南の波の音を
頬を過ぎる夏の風は
どこへ行ってしまうのだろう
もう帰っては来ないと解っていても
今も 想いだしてしまうんだ
子犬のような君の瞳と無造作な髪を
頬を過ぎる夏の風は
どこへ行ってしまうのだろう
そっと手を取って歩いた湘南の海
あの 息苦しいような胸の高鳴りは
若い胸にのみ許される鼓動なのだろうか
頬を過ぎる夏の風は
どこへ行ってしまったのだろう
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