いつも、ぺぺは凍った大きな重い雪塊をくわえて歩く。
ぺぺの歯茎は凍って血が雪塊を赤く染める。
母犬が子犬を運ぶ時の本能が目覚めるのだろうか、
猟犬が獲物を運ぶ時の本能が目覚めるのだろうか、
帰り着くまで雪塊を大切にして離さない。
それは人の生き様にも似て美しく、そして哀しい・・・。
1919年(大正8年)に出版された
堀口大學詩集「月光とピエロ」に収められた美しい詩。
「夕ぐれの時はよい時」(リンク)
好きな3節のフレーズを口ずさみながら、
夕暮れ、今日も愛犬ペペと雪道を散歩する。
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
夕ぐれのこの憂鬱は何所(どこ)から来るのだらうか?
だれもそれを知らぬ!
(おお! だれが何を知つてゐるものか?)
それは夜とともに密度を増し、
人をより強き夢幻へとみちびく……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
夕ぐれ時、
自然は人に安息をすすめるやうだ。
風は落ち、
ものの響〔ひびき〕は絶え、
人は花の呼吸をきき得るやうな気がする、
今まで風にゆられてゐた草の葉も
たちまちに静まりかへり、
小鳥は翼の間に頭〔かうべ〕をうづめる……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
風は落ち、
ものの響〔ひびき〕は絶え、
人は花の呼吸をきき得るやうな気がする、
今まで風にゆられてゐた草の葉も
たちまちに静まりかへり、
小鳥は翼の間に頭〔かうべ〕をうづめる……
夕ぐれの時はよい時、
かぎりなくやさしいひと時。
4 comments:
ぺぺちゃん、その塊は少々大き過ぎませんかー?笑
でもそのサイズと重さがぺぺちゃんにはしっくりくるのでしょうね!
夕暮れ時はほっとする瞬間でもありますね。。。
ロイ坊さん、
大きさや重さ、また形ちは重要らしく、
もっと大きな塊を、前脚2本で何度もガンガン飛び乗って、
このサイズに割って運びます。
見ているだけで、僕は自分の歯が痛くなってしまいます・・・
福岡の村上です、ご無沙汰しております。
ぺぺちゃんの元気な姿を拝見し、大変嬉しくなりました。我が家の黒ラブ・チェリーは昨年9月に他界しました(膀胱にできた腫瘍が原因で)。ただ2月早々には黒ラブの子犬が新しい家族となります。
村上さま。お久しぶりです。
2月に、黒ラブのパピー! それは楽しみですね。
お世話頂いたミシュラン・パイロット・アルペン。
12月末にはポルシェに履き変えて、
写真の様な除雪した雪道、夜はアイスバーンのために、
ガレージでスタンバイしています。
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