時々、遠く京都の方角を眺める仕草が、アイルママを探している様に僕には思えた。
XK120が帰って来たのを僕よりも喜んだのはペペだった。
京都の優しいお母さんアイルママの元を離し
子犬のぺぺをココに連れて来た頃、
その寂しさを慰めてやりたいと
毎日このXK120の助手席に乗せて出掛けた山の公園。
ぺぺにとって白いXK120はアイルママなんだ。
あの暖かかったママのオッパイを想い出すのかも・・・
子犬のぺぺをココに連れて来た頃、
その寂しさを慰めてやりたいと
毎日このXK120の助手席に乗せて出掛けた山の公園。
ぺぺにとって白いXK120はアイルママなんだ。
あの暖かかったママのオッパイを想い出すのかも・・・
XK120が乗った車載車の荷台に向ってワンワンと興奮する。
煩いからカメラを向けると写真嫌いのペペは怯えて、
リフトする荷台の下に潜り込んでしまった。
ぺぺ!危ないから出て来い!
背中が黒いグリースでベトベトになっている。
ああ〜今夜はシャンプーだぞ・・・
早速、クルマの変化を体感したいと走ってみた。
ヒビが入ったステアリングギアボックスの
ベアリングレースがシャフトと共に動いていた欠陥は、
改善され本来のスムーズさを取戻していた。
エンジンマウントの交換。タイヤの表裏入替え。
調整式ダンパーの調整。アライメントの変更など。
その成果はステアリングホイールに伝わって来る。
バルブのタペット調整やカムタイミング変更により、
4速では苦しくなり3速に落としていた登り坂も
そのまま踏み込めば加速が得られる。
もっと細かく走り込み色々テストする予定だが、
想像以上に熟成が進んだ様だ。
お盆休みによる高速道路の渋滞が無ければ、
自走で納車したい感じです、と言った佐久間氏の言葉は、
まんざらオーバーでは無かった様だ。
これなら高野山までの往復1400キロなんて、
タバコを燻らせながら走り切れる・・・。
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12 comments:
良かったですねー!!僕も自分の車の様な感覚で首を長くして待っておりました。本当に長かったですねー!!お帰りおめでとうございます。XKの見違えるような変身ぶりを楽しみにしております。
S-GERUさん、ありがとう。
8ヶ月離れていたのですが、やっと帰ってきました。
時々、僕を煩わせていた数箇所を完璧にしたので、
数年間は国産車並みに酷使出来そうです。
高野山は、今年も11月10日/11日に開催される様です。
いつもの様にぺぺを乗せて自走する予定です。
今回は、ゆっくりお会い出来る事を願っています。
XK120はいつのまにかぺぺちゃんにとって優しく包んでくれる居心地のよい存在になっていたんですね。幼い頃のぺぺちゃんの写真を見ると胸がキュンとなります。
アイルままサン、
身体が包まれる様に狭いXK120の助手席は、
アイルママのお腹の中に包まれている様に感じるのでしょう。
ドアを開けなくても器用に飛び乗り嬉しそうです。
あの巻込む風や酷い振動と騒音に耐えて、
もう高野山までも9回も往復してるのですから・・・
ポルシェやエッセの時は他人行儀で仕方なく乗ってる感じです。
まだぺぺがカメラを恐がらなかった幼い時の写真、
僕もキュンキュンです。
おもわず頬が緩んでしまい、気持ちを抑えているKeijiさんを想像してしまいます(笑)
あらためて惚れ直してしまいそうですね。
帰還おめでとうございます。
灸太郎くん、
アハハ、ぺぺを怒鳴って気持ちを抑えました。
速いと言っても公式タイムで0〜400=17秒25レベル。
トラックの様なドアンダーなハンドリングなのですが、
バカッ速いカレラ4Sには無い野性的な荒っぽさが魅力です。
雪の季節まで、老オオカミに変身して駆け回ります。
やっぱり一番喜んでいらっしゃるのはKeiji大兄ですね!オオカミが駆け回っているお山にMark8が来たら行ってみます、追いつけるかな?
DINPLEXさん、
あの希少なロータスMk8(緑色のマグノリア)でお山に・・・
パワーウエイトレシオが違うからと、侮らないで下さいヨ。
オオカミはコースを熟知していますから・・・
周囲の緑の木々に、緑のマーク8が解け込みそうだから、
「追突」しないよう厳重に注意し、抑えて追尾いたします。
何しろ、世界に数台しか存在し無いロータスMk8は、
あの美しいテールフィンが命ですから・・・
keiji様
おめでとうございます!
keiji様の胸高鳴る 様子が、そしてpepeの喜ぶ姿が、伝わってきます。
これから、又ジャガーの事も書き込んでください。
お待ちしてます。mizuno
MIZUNOさん、ありがとうございます。
共に喜んで下さる暖かいコメントを頂き、感激しています。
社会状況を考えるとクルマの話などと気が引けていましたが、
見栄や優越感を満たすだけのクルマや愛好家が巾を利かす昨今。
社会遺産としてのXK120を動く状態で保存する事が、
僕に課せられた義務だと実感しました。
昔、刀剣鑑賞の師匠に数千本しか残されて居ない銘刀の所持は、
個人の所有では無く、社会からお預かりしている意識を持て。
と諭された言葉を思い出しました。
私事で恐縮ですが、治具の製作に引き続き、整備・調整に悪戦苦闘してきましたが、ブログを拝見しつつ、元気をもらいました。やり遂げることが出来そうです。
風を一杯に受けてみたい。
もしかすると、すれ違うかもしれませんね。
ろしなんて様、
治具まで製作されて整備・調整!
どちらをチューンしてるのか興味津々です。
なにしろ、共に凝縮された複雑なメカのマシンですから。
絶対に、やり遂げて下さい。
もし、スレ違ったらお声を掛けて下さいね。
どちらも軽く速いクルマ、疾風の様に僕は離されそうですが、
一緒に、思いっきり風を受けて走りましょう。
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