2012/08/08

ピアノの白い鍵盤を喀血が赤く染める。


録音は悪いが、映像の雰囲気が好きだ。


小学生の時に観た1945年の映画「楽聖ショパン」。
妹により届けられた祖国ポーランドの土を胸に、
重い病を押して祖国の為に演奏するショパン。
ピアノの白い鍵盤をショパンの喀血が赤く染めるシーンを、
今も憶えている。
僕がヴァイオリンを習う切っ掛けとなり、
クラシック音楽を好きにした映画だ。


クラシック音楽に興味が無い方にも親しんで欲しいと、
馴染みのある短い曲を選んで紹介する。
ショパンの有名なプレリュード第4番ホ短調 作品28-4
Chopin Prelude, No.4 Op.28 in E minor
西洋音楽で、ホ短調はEマイナーとなる。


ロシアのピアニスト、グリゴリー・ソコロフの演奏には、
華麗で感傷的と言われるショパンでは無く、
これまで聴いたどのピアニストにも感じなかった
苦悩の叫びが聞こえ息が詰まるほど感動する。

ショパンの涙の味がすると評されるこのプレリュード。
名ピアニスト、ビューローは「死・窒息」と名付け、
また名ピアニストで指揮者のコルトーは「墓場の傍らで」
と名付けたと伝えられている。


そして、ロックとジャズにアレンジされた2種のショパン。
ああ〜何たる違い・・・



ロックバンド「レッド・ツェッペリン」のギタリスト、
ジミー・ページが演奏するショパン。
もし、ショパンを虜にした男装の麗人ジョルジュ・サンドが
コレを聴けば、何と言っただろう・・・



ショパンの故郷ポーランドのジャズ・トリオ、
アンドレイ・ヤゴジンスキ・トリオが演奏するショパン。
ポーランドの悲劇的な歴史を背負っていたショパンが
コレを聴けば、何と言うだろう・・・


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