アンバールートの木目に、日本刀剣の刃紋を観る。

Peterson Pipe of the Year 2011 ebony / Dunhill Amber Root 3 

 / Al Pascia Tobacco Pouch APO727

Dunhill Bruyere 4110 / Amber Root 3

ブルイエールより明るい褐色のアンバールート。

"dunhill"から"The White Spote"に変更された表記。

”③ Alfred THE WHITE SPOT dunhill”

”AMBER ROOT MADE IN ENGLAND 14”

宝石「琥珀」を私は美しいとは思わない。
でも、同音のルート、ROOT（根）をROUTE（路）と
交易路「アンバー・ルート」の名に置き換えて、
私は 古代のロマンに思いを馳せる。

ドレスやシェルの黒いパイプが好きだった。
でも、今はアンバールートに夢中だ。
グレイン（木目）が素晴らしく希少で高価な
DR（デッドルート）と呼ばれる名のパイプは、
８０歳になるまで楽しみに残しておこう・・・

日本刀剣鑑賞の世界で、
刀身の「刃紋に人生を見る」と言う言葉がある。
同じ様に、私はアンバールートのグレインに、
私自身を見ているのだろう。

「人魚の涙」と呼ばれる琥珀の伝説。
海洋神ポセイドンの末娘である人魚姫が、
王子との悲恋を嘆いて流した涙が
固まって琥珀になった。

英語”Amber"の語源は古代アラビア語のアンバール。
「海に漂うもの」海岸に打ち上げられた琥珀に由来する。

“アンバールート”琥珀の道”は、
紀元前２千年代初頭
古代のフェニキア・ギリシャ・ローマの商人達が
青銅器時代の地中海諸国に琥珀を運ぶために
発達した交易の路。