2014/04/23

中国の葉巻。ラクダの背で頬を撫でるシルクロードの風・・・



広大な中国の荒野に流れる風の様な芳香。
シルクロードを旅する男達が、
ラクダの背の上で胸一杯に吸い込んでいた大地の香りだ。

中国は4千年もの爛熟した文化を持つ偉大なる国。
嗜好文化への贅沢も
小さな島国の日本では想像も出来ない奥深さ。


外観が醸し出す雰囲気からフルボディかと思ったが、
実にマイルドでソフトな味わいだった。
ストレート・バージニア葉の様な煙草の甘さ。
昼下がりのテラスで一服、
この世で、これ以上の贅沢は無いだろう。


ドミニカの様な白い灰だが、荒く直ぐに散るのが難点。
巻きの甘さが原因の様に思える。

キャップは渦巻き状に素朴にねじって止めている。

キャップの捻り部全体をカットしたため吸い口が開き
ラッパーが外れて広がる。
捻り部を残す程度の小さいカットが良い様だ。
煙道が絞られコクが増し
巻きの甘さも解消されるだろう。

喫煙後、内部を分解して調べた。
ハンドメイド・シガーは、フィラー、バインダー、ラッパーと
3種の葉で構成されるが、
細かい葉の切れ端など使用せず、
贅沢に大きな1枚の葉を3層に手巻きしている。


リング・ゲージはコロナゴルダ?(125 x 18mm)。
ハバナのコイーバやドミニカのダビドフと比べると
荒々しく粗野なラッパーで包まれている。

表皮(ラッパー)は葉巻価格の70%を占めると言われ、
商品性を重視し美しい葉が巻かれリングで飾られる。
しかし、この中国の葉巻は
男達が日常の憩いに燻らせるための葉巻。
その荒さが中国の広大な大地の恵みを語っている様で、
私をワクワクさせる。

クエスタ・レイのマデューロと同じ色、
長い年月をかけて日光を浴びさせ熟成したマディーロの茶褐色だ。



先日、ロータス愛好家のS氏に頂いた中国の葉巻。
S氏は喫煙しないから、
何も解らずこの葉巻を雲南省の有名な煙草店で
お土産に買ったのだろう。
私も、ハバナ、ドミニカ、マニラの葉巻しか知らない。
しかし、中国の煙草喫煙状況を調べて驚いた。

雲南省と言えば中国煙草の故郷として有名。
品質が良く、葉が黄金色で弾力が強く糖分を含むのが特長。
葉巻の愛好者数は解らないが、経済発展に伴い、
ビジネス・エリートに葉巻ブームが広まっている。

煙草喫煙者総数:3億5000万人
タバコ消費本数:2兆1628億本(日本2585億本)
年間売上げ:約10兆円。年間利益:1、5兆円

全てが、桁違いの煙草天国だったのだ。



2 comments:

dinoplex said...

ヒストリックフォーミュラ、今年の初戦が29日に終わりました。なんと29台のエントリーで28台が出走、筑波サーキットを埋め尽くしました。結果は?さておき走るより見学したいくらい、圧巻でした。
中国葉巻、早速堪能していただいたようですね。
何でも研究熱心で恐れ入ります、やはり凄い国ですね〜

pepekeiji said...

29台ものフォーミュラーマシン!凄いなあー日本のクラシツクカー趣味、クルマ文化もホンモノになり、嬉しく感じます。そして、例のStepUP、期待しています。

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