パイプより、白い手袋を添えた演出の粋さに、
私は魅せられてしまった。
海泡石のパイプには白い手袋が必要だと聞いたが、
エボニーのパイプには仰々しいとも言える。
ヨーロッパの貴族趣味の名残りだろうか、
それとも、優れた工芸品への敬意からだろうか・・・
ドレッシーな雰囲気が辺りに漂う。
ドレッシーな雰囲気が辺りに漂う。
白い手袋が添えられ豪華な木箱に入るパイプは、
パイプ作家トム・エルタン(Tom Eltang) のデザイン。
サインが入った証明書が付いている。
銀リングを持つビリヤードにエルタンらしいサドルステム。
Black Diamond Model 54と同じシェイプだが、
豪華な銀のリングが巻かれている。
Black Diamond Model 54と同じシェイプだが、
豪華な銀のリングが巻かれている。
全長133mm チャンバー径19mm 重量35g。
重さ、サイズ、色、全て私の好みだ。
重さ、サイズ、色、全て私の好みだ。
作家モノと呼ばれる木の根の様な奇抜な創作パイプ。
気持ちの悪い悪趣味な造形が多く
創作パイプ作家なんて私は認めていなかった。
それは販売促進の為に不要なモデル・チェンジを繰返し、
醜悪になって行くカースタイリングの様に
目先を変えて人々の目を引くための造形に思えたからだ。
トム・エルタンが描く美しい曲線:フリーハンド
パイプ作家トム・エルタンを私は知らなかった。
Stanwell Masterpiece Tom Eltangを見て
パイプ界でのトム・エルタン(リンク)の存在を知った。
パイプ作家の作品を可能な限り調べた。
何だコレ!と思う醜悪な造形のパイプも多いが、
魅了される美しい造形もある。
創作パイプがアートである事を私は悟った。
デンマークのパイプメーカーSTANWELL社は、
マスターピースと銘打って
有名作家のハンドメイド・パイプを世に出している。
このパイプは、有名なトム・エルタンの作品。
クラシックなビリヤードにサドル・ステムの採用は、
スタンウェル社を意識したのだろう。
しかし、ボール、シャンク、ステムの完璧なバランスに
トム・エルタンの美学が感じられる。
製作された日付は2008年6月26日だから、
スカンジナビア・タバコ・グループの傘下になり
イタリアでパイプ製造する以前の
高品質な原材料、高度な製作技術を世界に誇っていた
デンマークのスタンウェル製である。
トム・エルタンの作品
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