チャーチワーデン パイプとエンジンに於ける排気効率。

Leonardo Dicaprio "Django"

Jeremy Brett "Sherlock Holmes"

Stanwell, H.C.Andersen Pipe. No.1 sand

長・短２本のマウスピースがセットになり

２通りの喫煙が楽しめる。

チャーチワーデンと呼ばれるパイプを試してみたいと、

その歴史を調べていると笑ってしまう。

”Churchworden"の意味は英国教会の教区委員のこと。

喫煙が禁じられる教会内で神父さん達が

窓から外に出して喫煙するための長い柄のパイプから、
この名前で呼ばれる様になった。

海泡石やブライヤーのパイプが登場する以前、
クレー（粘土）でパイプが作られていた１６世紀後半。

一本のパイプを仲間で回して喫煙したが

次の人に回す時、口に触れた部分を折って渡すため、

長い吸い口が必要で生まれた。

喫煙パイプの煙道に求められる冷却効果を除けば、

パイプの煙道は、エンジンの排気管と基本的に同じだ。
小排気量エンジンでは細く長くして流速を上げトルクを出し、
大排気量では抵抗を減らすため太くしてパワーを出す。
排気量に合わせて流速を上げ抵抗を減らす設計は、
喫煙パイプの火皿と煙道の径や長さの関係と同じである。
それはタバコの味わいに大きく影響する。
＊レシプロ・エンジンでは回転数による「排気の脈動」に合わせた
　流速や抵抗などを考慮し設計されるが複雑なので、
　ここでは簡単に述べた。

喫煙パイプは実に興味深い。

ローテーションに必要なパイプ本数が揃ったら、

新たな楽しみが待っていた・・・