1940 Chinese Old Brass Handmade Carved De Statue
size: 12.7 long / 5.08 wide / 25.4 high (cm)
前回のフリッツ・クレー教授のオウム(リンク)に加え、
もう一つ紹介したいブロンズ像を発見した。
このブロンズ像は1940年の中国の作品である。
日本が戦争を始める前の中国、ラストエンペラーの時代。
羅針盤やダイナマイトを発明した国。
中国4000年の爛熟した文化を彷彿とさせる逸品に、
中国の全てを模倣した日本文化の幼稚さを思い知る。
なんと言う見事な造形!!!
こんな、名も無い彫像にまで息づく中国の美学。
首から背中へ跳ね上がる曲線を強調するため、
高くお尻を持上げた装飾的なデフォルメ。
首を捻って長い脚を一点に集約させた動きのある造形。
ワルツを踊るバレリーナの様な、
躍動感溢れる完璧な造形に私は圧倒される。
そして、
滅び行く野生動物に想いを馳せる・・・
そして、
滅び行く野生動物に想いを馳せる・・・
高名な芸術家の作品だからと名前で評価され
超高額で取引される低俗な芸術の世界。
審美眼の無い人に取っては作者名だけが尺度とは言え、
売名行為の巧みな人だけが芸術家と脚光を浴びる。
僅か39ポンドで売られているこの無名のブロンズ像は、
それを嘲笑っているかの様だ。
No comments:
Post a Comment