撮影用に厚紙を丸め鼻を付けて顔を作った。
クリースとフロントピンチを大きく深く凹ませ、
ブリム前後を下げる被り方が私の好み。
新しい帽子のブリムをヤカンの湯気で成形し直すのが楽しみ。
但し、スーツを着た時は絶対に帽子は被らない。
仮装行列の様で滑稽になるから。
写真上から
◆1676年創業、世界最古の英国の帽子
James Lockの”CHELSEA"
◆説明の必要も無い有名なイタリアの帽子
Borsalinoの"VERDY"
◆アメリカを代表するハリウッド的な帽子
Dobbsの"SAVOY"
男の服飾は、女性を引立てる脇役として存在する。
だから、流行に左右されず目立たない細部のディテールに
凝るのが男の服飾の在り方である。
上の写真、興味が無い人には違いが解ら無いだろうが、
クリックし拡大して微妙な違いを見て欲しい。
クリックし拡大して微妙な違いを見て欲しい。
クラウン形状、ブリム巾、リボン巾、フェルトの硬さなど
それぞれが大きく違っているのが解る。
帽子を被りたいと思いアメリカとイギリスの帽子店を
ネットで研究し、始めて購入したのは、
オハイオ州にある"MIke the Hatter"のサボイだった。
クラシックなシェイプでリボン巾が太く、
ブリム先端を折り返した「折りべり」と凝った仕様、
サボイの名に相応しい華やかさがあった。
いろいろと私に合うフェドラが解って来た頃、
創業100年を誇るコネチカット州”DelMonico Hatter"に、
Bolsallinoのブリムの広いヴェルディを注文した。
エール大学の側に店舗がある事に興味を感じたからだ。
しかし、在庫が無いからと数ヶ月後に届いた。
早く欲しいから他の店で買おうと探し見付けたのが、
NY ブルックリンの"Bencraft Hatters"。
メールで日本に届けて呉れるかと問い合わせたら、
アメリカ的に「ハ~イ、ケイジ。オーケイだよ」と
すぐにフランクな返事が来た。
結局、黒いヴェルディはダブって2個になったが、
以来、この店で各モデルの色違い等を購入している。
アメリカの帽子屋の良い点は、
帽子に合った羽飾りを数種サービスで付けて
ポータブルのハードケースに入って届く事だ。
アメリカの帽子屋の良い点は、
帽子に合った羽飾りを数種サービスで付けて
ポータブルのハードケースに入って届く事だ。
始めてロンドンのジェームスロックから
帽子が届いた時は、偉い人間になった様で嬉しかった。
しかし、現在はネットでフランス語と日本語が表示される。
何だか、有り難みが無くなってしまった。
帽子だけでは無くスカーフまで購入しているが、
その丁重な対応は、さすが400年の歴史を感じさせる。
帽子だけでは無くスカーフまで購入しているが、
その丁重な対応は、さすが400年の歴史を感じさせる。
英国的な"Chelsea"が好きで色違いを用意しているが、
カッチリと硬い古典的な造りなので
ボルサリーノの様に風でブリムが波打つ事も無く、
私の引立て役を目立たず果たしてくれる。
ボルサリーノの様に風でブリムが波打つ事も無く、
私の引立て役を目立たず果たしてくれる。
FOUNDED 1676
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