2012/08/21
黒い森を彷徨う白い老オオカミ。No.2
お盆休みが終わり静寂を取戻した冨士山麓。
息を潜め身を隠していたシカやイノシシやキツネ達が、
やっとエサにありつけると徘徊し始めた。
覆い茂った樹々の根元の湿った地面の苔を捲って、
あちこちにイノシシがミミズを漁った跡がある。
夜露に濡れたXK120のシートと窓を拭って、
ヘッドライトに照らし出される黒い森を僕は駆ける。
虚しく彷徨う白い老オオカミの様に・・・
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