2012/07/27

フェデリコの嘆き。3人のテノールに酔う・・・


オペラ「アルルの女」"L'Arlesiana" 第2幕で歌われるアリア
「フェデリコの嘆き」Lamento di Federico 。
せめて、自分も眠れればこの恋の苦しさから解き放たれるのに、
と小屋で眠る弟の寝顔を見ながらフェデリコが歌う。

俺だって、眠りの中であの女の面影を忘れたいんだ。
あの女は、いつも俺の心に語りかけて来る
宿命の幻よ、離れてくれ!
ああ!お前は俺を、こんなにも悩ませるから・・・
と嘆き歌う場面である。


いま世界で絶大な人気を博するドイツのテノール、
ヨナス・カウフマン(Jonas Kaufmann)
こんな恰好良い男には、恋の悩みなんて無縁に思えるのだが・・・。
バリトンかと疑うほど甘く隠った声質と声量に魅せられ、
その感情豊かな歌唱に圧倒される。


我々の世代でテノールと言えば伝説的なデル・モナコや
偉大なアルフレード・クラウス(Alfredo Kraus)であった。
この映像は62才過ぎのクラウスだと書かれているが、
その円熟と、そのエレガンスには痺れる。
(YouTubeのタイトルが間違っている。Cirea, not Bizet )


日本では知られていないルカ・カノニッチ(Luca Canonici)
ヨーロッパでは人気のあるテノール歌手だ。素晴らしい。
海外のWikipediaには次の様に書かれている。
(born September 22, 1960) is an Italian opera singer 
who has had an active career singing leading tenor roles both 
in Europe and his native Italy.

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