2011/11/16

オメガのブラシは必需品。




雨の様に降りしきる唐松の落葉。
襟元や髪の毛に入るから帽子無しでは歩け無い。

この季節、雨ざらしのポルシェは面倒だ。
ボディの落葉は走れば風で飛ぶが
ゴムとボディの隙間に入った落葉は取り難い
出掛ける度に掃除するのも嫌だから
無様だがビニールを被せている。

そして出掛ける時にはチョコチョコと
カンバスの下地塗り用に使うイタリア・オメガ製の
柔らかいPURA SETORAの筆で掃除する。

赤松はマツ科マツ属の常緑針葉樹で好まれるが、
唐松はマツ科カラマツ属の落葉針葉樹で落葉する。
だから樋を詰らせ屋根に積もって家が傷むとか、
根が浅く家に倒れるからと伐採される。
大型クレーンで吊り上げ切り倒し脱根するから
費用が掛かり切れば切るほど地元業者の収入源となる。
また税収を上げるため工場を誘致するから、
もう冨士山一合目は住宅地の様になってしまった。

よく富士山のゴミが騒がれ話題になるが、
ソレ以上に木が無くなりつつある事の方が問題だ。
ゴミは拾えるが木が育つには数百年を要する。
先日訪れた熊野地方の古老から聞いた。
和歌山の大災害は天災では無く、
戦中戦後に雑木を伐採し根の浅い杉を植林したのが
原因の人災だったと・・・

この辺りでクルミとミズキとカラマツは
三大悪木と忌み嫌われているが、
僕の山小屋はこの三大悪木で被われている。
高さ30メーターを越えて空高く伸びた赤松や唐松、
油が落ちて下の植物をダメにするクルミやミズキや栗の木。
造園屋さんもボツボツ家に倒れるよ、と脅かすが、
この辺りに急激に増えて来たアメリカ中流住宅の様な
前庭が芝生の家は僕の趣味じゃない。
唐松が倒れたら建て建て直すから、と断っている。
ここは街じゃなく山なんだから・・・

...

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