2011/10/11

MG K3、そしてモーガン+4で幼稚園へ。



イラストは14年前のヴェトロモンターニャのポスタに使った
O先生の1934年製の名車MG K3。
そして写真は奥様とお子様達のモーガン4シーター。

ヴェトロモンターニャが近付くと想い出す。
このイベントを企画し育て上げた和歌山の歯科医O先生を。
素敵な紺色の1934年製のMG K3を走らせていた。
かって奥様はお子様の幼稚園への送り迎えに、
1962年製のモーガン4シーターを使っていたと言う。
この絵を描いた年には、そのお子様達は立派に成長され、
O先生の横でナビゲーターを務められていた。
また、その時のモーガン・プラス4は今も健在で、
色はシックなクリーム+セピアに塗替えられ
ご夫妻でヴェトロモンターニャに参加されている。


過剰な装備や高性能・経済性を競い合う車メーカー。
その節度無き商業主義に翻弄される消費社会の愚劣さを思う時、
クルマが持つべき本質をクラシックカーは教えてくれる。
そしてモノと共に歳を重ねて行くことの豊かさを悟る。

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MG K3と言えば、1937年に小早川男爵が輸入され、
後に河口湖自動車博物館により復元されたK3が有名である。
昔、この博物館のカレンダー制作を依頼された時、
戦時中の火災とサビで傷んだこのK3復元の苦労話を
当時担当されたYさんから聞いた。

MG K3は、Kシリーズのショートシャシーを用いた
スーパーチャージャー搭載のレーシングバージョンである。
1933年のミッレ・ミリアやアルスターTTなど、
ヌヴォラーリの操縦によりクラス優勝を果たしている。
生産台数は僅か33台であった。

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