2011/10/08

ドライビング・キャップのノウハウ。

参考写真、オープンのクルマにはこんな着こなしで乗って欲しい。


1950年代に観たハリウッド映画に登場する
ソフト帽でコンバーチブルに乗る主人公に憧れていた。
やっと似合う年齢になったと真似てみるが、
トロトロ走らない限り帽子は風に飛ばされてしまう。
あれは映画の中だから可能なんだと諦めた。

寒風の中でオープンエアーモータリングを楽しむには、
やっぱりドライビング・キャップ(鳥打帽)が必須だ。
野球選手でも無いのに野球帽の人が多いが、
あれは終戦後の日本にアメリカが行った愚民化政策の象徴。
そんなモノを被るのは日本人としての誇りが許さない。

鳥打帽はどんな体型や頭蓋骨の人でも不思議に似合うが、
昔の刑事さんや活動写真時代の監督さんの定番の帽子。
ヘタに被るとマンガの様になるから要注意だ。
特に丸い8枚はぎ型は日本人には合わず滑稽になる。
また顔色にもよるがグレーや茶系統は年寄りっぽく見える。

写真は僕が持っている鳥打帽だが、その被り方の秘伝。
高校時代に学生服や学帽を母のミシンで改造して着ていたが、
当時の特技が大いに役立ち、各々修正して被っている。

日本の若者に人気のモダン・アミューズメントのキャップ。
ブリムが7センチと長くアイビーシルエットなので、
頭大きく丸顔の日本人が小顔に見えると好まれているが、
アメリカ西海岸のガキスタイルで下品とも言える。
でも縫製が良いのか洗濯機で何度洗っても形崩れしない。

ボルサリーノの8枚はぎに耳当てを付けたタイプ。
革のパイピングやBorsalinoと型押しされた革ベロが付くが、
未だにブランド志向のオヤジ的で野暮でもある。
映画「華麗なるギャツビー」のR.レッドフォードにしか
似合わない丸型で極端に小さなブリムだから、
細長く楕円になるようパッドを縫付けて修正している。

アイルランドのジョナサンリチャードのキャップ。
細長いアイビーシルエットで名車ブガッティにあやかった商品名。
耳当ても付いた正統的ドライビング・キャップである。
被りが深過ぎるので、浅くなる様に縫い込んで被っている。

アイルランド・ジョナサンリチャードのホームスパン。
8枚はぎでニューズボーイ(新聞配達少年)と呼ばれる型、
アメリカの1930年代アイルランド系移民のシルエットである。
これもサイドの膨らみが少なくなる様に加工したが、
毛足が長いのでチクチク痒くなるのが欠点である。

スーパーで買った950円の中国製の飛行帽。
クルマに乗る時より氷点下の寒い日の散歩に重宝しているが、
不審者の様になりペペまで怪訝そうな顔をする。
ウサギの毛が付いたカナダ製の本物が欲しいと思っている。

ドイツのニューブルクリンクで買った高級な白革の飛行帽。
戦前のグランプリカー:メルセデスSSKやアウトウニオンを駆る
白いツナギにネクタイ姿のGPドライバー用だ。
ジャガーXK120 レベルでは恥ずかしくて被れないから、
ゴーグルを付けて飾って置くための小道具となっている。
アハハ・・・

...

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