冨士スピードウェイのイベントに出場するため、
彼は1963年製ロータス23Bを積んだトレーラーを牽引し、
九州から遥々15時間も走り続けて御殿場に現れた。
彼が「土産だ」と差し出したのは、
9月1日に限定で発売されたアイラモルトウイスキー
「アードベッグ・ アリゲーター」だった。
敢えてコイツを選んでくれた彼の「粋」が嬉しかった。
アリゲーターのウロコが微かに型押しされ、
深いオリーブ色の「アードベッグ」のパッケージ。
何と男っぽい風情のウイスキーなんだろう。
それはレーシング・グリーンに塗られた彼のロータス23Bと、
今回の為にオーダーして製作しナンバーを取得した
専用トレーラーと同じ色だった。
彼とはブログを通じて知合い初対面だったが、
このアリゲーターとロータス23Bが彼の全てを語っていた。
良い友人になれると僕は確信した。
今、話題になっている「アードベッグ・ アリゲーター」
その最大の特徴は “アリゲーター・チャー”と
“ファーストフィル・バーボン樽” の使用にあるらしい。
“アリゲーター・チャー”とはウイスキー用語で、
オーク樽に原酒を入れる前に樽の内側を焼く時の
焼き加減の一つで最も強い焼き方のこと。
焦げた樽の表面がアリゲーターのウロコの様に
見えることがその名前の由来だそうだ。
元となる樽はアメリカン・ホワイトオークの新樽を使用。
スモーキーなベーコンの強いフレーバー と
クリーミーな甘みが合体していると説明されている。
ロータス23Bは、ロータスの純レーシング・マシン。
ロータス・ツインカムにヒューランドMk6を組み合わせ、
FJマシンのフレームにFRPのボディを被る。
地を這うようなボディ内側に位置するシフトレバーや
マグネシューム・ホイールが観る者を圧倒する。
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