2011/10/15

アードベッグ・アリゲーターとロータス23B


冨士スピードウェイのイベントに出場するため、
彼は1963年製ロータス23Bを積んだトレーラーを牽引し、
九州から遥々15時間も走り続けて御殿場に現れた。
彼が「土産だ」と差し出したのは、
9月1日に限定で発売されたアイラモルトウイスキー
「アードベッグ・ アリゲーター」だった。
敢えてコイツを選んでくれた彼の「粋」が嬉しかった。

アリゲーターのウロコが微かに型押しされ、
深いオリーブ色の「アードベッグ」のパッケージ。
何と男っぽい風情のウイスキーなんだろう。
それはレーシング・グリーンに塗られた彼のロータス23Bと、
今回の為にオーダーして製作しナンバーを取得した
専用トレーラーと同じ色だった。

彼とはブログを通じて知合い初対面だったが、
このアリゲーターとロータス23Bが彼の全てを語っていた。
良い友人になれると僕は確信した。


今、話題になっている「アードベッグ・ アリゲーター」
その最大の特徴は “アリゲーター・チャー”と
“ファーストフィル・バーボン樽” の使用にあるらしい。
“アリゲーター・チャー”とはウイスキー用語で、
オーク樽に原酒を入れる前に樽の内側を焼く時の
焼き加減の一つで最も強い焼き方のこと。
焦げた樽の表面がアリゲーターのウロコの様に
見えることがその名前の由来だそうだ。
元となる樽はアメリカン・ホワイトオークの新樽を使用。
スモーキーなベーコンの強いフレーバー と
クリーミーな甘みが合体していると説明されている。

ロータス23Bは、ロータスの純レーシング・マシン。
ロータス・ツインカムにヒューランドMk6を組み合わせ、
FJマシンのフレームにFRPのボディを被る。
地を這うようなボディ内側に位置するシフトレバーや
マグネシューム・ホイールが観る者を圧倒する。

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