2011/09/14

修理から帰った懐中時計



N先輩のお友達の奥様のお父様が、
年季の入った時計の修理士だと聞いたので、
竜頭をねじ切った懐中時計の修理をお願いしていたが、
昨夜、時計が直ったと届けて下さった。

このローマ数字で大型の重い懐中時計には
若く華やかだった頃の想い出が一杯詰っている。
映画で観た1930年代のファッションに憧れて、
スーツのチョッキにクサリを飾りたいと思っていた。
腕時計は高価なモノを数個持っていたから、
懐中時計は安物で良いから何か届けて欲しいと頼んだら
僕を担当してくれた某デパート外商部のO部長が
これが程良いでしょうと選んで届けてくれたモノだ。

壊れた時計を再び甦らせる修理士の心が宿り、
また一つこの懐中時計に想い出が詰められた。
捲真など手に入らない小さなパーツを作製してくれて、
新品の様にピカピカになって帰って来た。

懐中時計のネジを巻きながら想う。
小さな円を描きながら秒針が刻み続ける時間は、
もう再び帰っては来ないけれど、
その時々の想いは永遠に残されて行くのだと・・・

...

2 comments:

がらくた親父 said...

若い時の様に、ネジを巻き過ぎないでください。
今度は、2度と修理不可能になる可能性が大です。

時計もお身体も、ご自愛ください。

pepekeiji said...

がらくた親父さん、

やっぱり若く勢いが余っていたからでしょうか?アハハ
それにしてもダメにした時計を修理するのは気分良いですね〜
勢いのあった時代が甦るようです。
ねじ切った時計が多々あるので、全て修理し動かそうと思っています。
時間など関係の無い日々ですが、
若い頃より時計を見る回数が増えたようです。

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