2011/09/17

ジャガーXK120の大型ラジエーターキャップ。


オーバーヒートを恐れサーモスタットを外していたから、
オーバークールを防ぐためグリルを厚紙で被ったり外したり。
昔の車は、冬はグリルに部分的に開く革カバーを付けたし、
ロールスロイスはシャッターを開閉する構造だった。

もう都心の渋滞の中など走る事も無いだろうし、
面倒だからと今年は常時サーモスタットを入れていた。
しかし、渋滞の無い山の中でも炎天下では
水温が90℃を超える辺りでオーバーフローし、
パイプから冷却水が3リッター程度も出てしまい
信号待ちなどでヒート気味になってしまう。

ラジエーターキャップの圧力や当たり面の不具合だろう。
スペアに購入したアップグレード用の7psiは持っていたが、
7psi では他の部分に負担を掛けそうで不安だ。
英国にキャップを一つだけ注文するのも嫌だから、
グランドオートのSさんに数種のキャップを届けて貰った。
オリジナルと形状は少し違うが新品のノーマル4psi と
使用中のモノとはバネ高が1mm 違うことを発見。
残圧でゴムの押す力が1mm弱まっていたのかも知れない。
雨が降り始めたのでテスト走行は止めたが、
残暑の炎天下を待ちわびている。

現代のクルマと比べると著しく原始的だが、
1960年以前の英国車は大型ラジエーターキャップ。
冷却水の容量は何と14.5リッターも必要とするし、
リザーブタンクも持たない単純システムである。
1960年以降の英国車は現代車と同じ様に
現代の交通環境でも実用車として誰でも乗れるが、
1950年代の車は、まだ大戦前の設計だから
乗馬感覚に近いと言える。

そう言えば僕が免許証を取った50年前は、
まだ日常点検に冷却水の点検が義務づけられていた。

...

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