2011/09/12

グスタフ・マーラー交響曲第5番嬰ハ短調


トーマス・マンの小説 ”Der Tod in Venedig”を
ルキノ・ヴィスコンティが映画化した「ベニスに死す」。
この映画に使われたマーラー交響曲第5番の第四楽章は、
あまりにもポピュラーになり過ぎているから、
聞き飽きてはいるのに歳と共に感じ方も変化するからか、
秋の夜が更けると、無性に聴きたくなってしまう。
やっぱり美しいモノからは逃れられない。

グスタフ・マーラーの交響曲第5番は5楽章で構成されるが、
この第4楽章アダージェット Sehr langsam(非常に遅く)は、
ハープと弦楽器のみで演奏される深い憂愁に満ちた楽章。
別名「愛の楽章」とも呼ばれているが、
今の僕には「絶望の末の諦め」にしか聞こえない。



...

No comments:

Post a Comment