2011/05/02

ジャガーXK120の造形


illustration: "The XK Jaguar" by Chis Harvey

デスクのペーパーナイフを見ていると
ジャガーXK120で走りたくなる
獲物に飛びかかる野獣の様なフォルムは
まさしくジャガーの姿だ

ジャガーはヒョウと似ているが
哺乳綱食肉目ネコ科ヒョウ属の食肉類に分類され
ブチ模様の輪の中に黒点があることで異なる
創始者サー ウィリアム ライオンズ氏は
第2次世界大戦ロンドン空襲の下で
XK120の設計構想を練り上げたと伝えられるが
ドイツの猛攻に敢然と立ち向う英国の姿を
野獣ジャガーにダブらせながら
SSカーズをジャガーカーズへと社名変更し
XK120のイメージを閃かせたに違いない

かってライオンズ時代のジャガー各車は
”ビッグ・キャット”と愛称され
忍び寄る猫足の様な走りを身上としたが
このXK120は荒々しくネコの様に従順では無い
狙った獲物に襲いかかる野獣だ
手前のポルシェ4S がゾウの様に見える

スポーツカーを定義するとすれば
それは加速性能や操縦性能の云々ではない
野生が宿っているかどうかだ
...

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