2011/04/28

オープンスポーツカーよ永遠なれ


illustration: Keiji


上の絵は、むかし駒沢にあった三越エレガンスの
ユーノス駒沢店での個展に飾った絵である

スポーツカーの絵を描くのが好きだった
何故かって?それは昔の夢を僕に見させてくれるからなんだ
憧れに満ち、冒険に満ちていたあの頃が
身体中に甦るからなんだよ・・・

僕が始めて所有したオープンスポーツカーは
チェーン駆動のホンダ S600だった
しかし1964年当時の日本の一般人の感覚では
レーシングカーの様に高回転域でパワーを発揮する
エンジンを「力が無くエンストする」などと
理解されず玩具扱いされた

現在では希少なコレクターアイテムとなっている
このホンダのS500・S600・S800も
当時は2人しか乗れないなどとクルマ扱いされず
あの頃としては画期的だった各地で乗捨て出来る
ホンダ・レンターカーに使われたことも
マイカーでは無く「わ」ナンバーのレンタカーだと
イメージを落とす原因になっていた
なにしろ急激に進んだ日本のマイカーブームは
「隣の車が小さく見えます」などと
トヨタカローラが日産サニーに挑戦する広告が流され
排気量の大きさや過剰な装備を競い合う
低俗な車社会を生み出していったからである

しかしレース界や欧米での評価は非常に高く
フェラーリ デイトナと交換したいとオファーする
英国人が出現するほどでもあった
...

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