'Fury of the stag' Benjamin West / Own portrait
あまりにもダルモアが気に入ったので
何故シカのマークが付くのかと由来を調べていたら
スコットランド国立美術館に飾られている
新古典主義の画家ベンジャミン・ウエストの
歴史画「雄鹿の激怒」に行きついた
ダルモアの雄ジカの紋章の由来は
1263年ハンティング中の豪族クランマッケンジーが
雄ジカの角で負傷したスコットランド国王
アレキサンダー3世を救った功績により
マッケンジー家に雄ジカの紋章が与えられ
以来ダルモア蒸留所の製品には
雄ジカの紋章が描き続けられている
また1970年代の画家ベンジャミン ウエストは
この物語りを勇壮な歴史画として残した
倒れた国王と槍を構えるマッケンジー
喉を狙う猟犬と怒り狂う雄鹿の踏ん張った脚
躍動感溢れる構成と緊張感に圧倒される
( 1263年と言えば日本では鎌倉時代 )
ベンジャミン・ウエスト (1738-1820)は
イギリス領ペンシルベニア植民地 (現アメリカ) 生まれ
1772年英国王ジョージ三世付きの歴史画家に任命され
ローヤル・アカデミー創設に関わり
1792年ローヤル・アカデミー会長に就任
1820年にロンドンで没した画家だそうだ
昨年この画に触発され3000本限定で
世に出たDalmore MACKENZIE (リンク) は
この絵画がパッケージを飾っている
また日本でも販売されている
ダルモア1263キングアレキサンダー3世も
この歴史を根拠に名付けられている
ここまで由緒由来を強調されると
商業至上主義が透けて見えなくも無いが
どうせ広告代理店が仕組む常套的な販売促進
スコットランドの素朴な蒸留所の男達が
考え付いた仕業とも思えない
酒は由緒の深さこそが命である
すっかり僕はダルモアの虜になっている
...
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