2011/04/01

野生の狼のために



エレーヌ・グリモー(Hélène Grimaud )は
もっと知られて欲しいピアニストである

TVなどでメジャーになることばかり志向する
どこかの国の人達とは次元を異にし
田舎で野生オオカミ達と寝食を共にして
野生オオカミの研究や保護に取り組みながら
その養育保護活動のために演奏する

演奏のかたわら大学では動物生態学を収め
1999年にはニューヨーク・ウルフ・センターを設立
著書「野生のしらべ」は日本でも出版された

有名なベートーベンのムーンライトソナタ
多くの名ピアニストが演奏しているが
エレーヌ・グリモーの繊細なピアノは
月の光りが冨士山の雪を白く浮び上がらせ
木々が落とす長い影が山肌をシマ模様に染める
そんな夜に聴こえる天空の音だ

もともと彼らの棲家だったのに
寒い森の奥に追い詰められて行く
冨士山麓の野生の生き物たちを
ただ哀しく想いながら・・・

何て人間は欲深く残虐な生き物なんだ!




...

2 comments:

habanera said...

ウルフ・ドックという種があって一般でも飼えるらしいですね。
ただし、その種と大柄な体躯ゆえそれなりの敷地が必要だと。
富士山麓あたりならイケルかもしれませんね。
ローマ神話の頃?から狼は人にとって決して悪役ではなかったのに、その後の開発の犠牲となった悲しい動物だと思います。
しかし、銀色の毛並みとシャープな貌は美しい。

pepekeiji said...

habaneraさん、お久しぶりです、お元気でしたか・・・。

狼と犬を交配し一般でも飼えるウルフ・ドッグは、ハイブリッド・ウルフと呼ぶそうですね。日本でも人気上昇中とか。
ただ、ジャパンケネルクラブが認めるのはFCI公認犬種の
「サーロス・ウルフホンド」と「チェコスロバキアン・ウルフドッグ」だけで、アラスカやカナダから輸入されるウルフドッグは雑種で正式犬種として認められ無いそうです。
野生が強いので一般人が飼うのは危険過ぎるでしょうね。

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