2015/08/07

緩急針の調整は無駄? アンティーク時計の楽しみ方。

The First Great Automobile Race: Paris-Rouen, july 22, 1894
"Horseless Carriage Race"
(馬なし馬車レースと呼ばれた時代)
1894年、世界初の自動車レース:パリ=ルーアン間

The World's First Production Car, 
The Benz Patent Motor Car Velocipede of 1894
(1894年ベンツ最初の生産モデル)
パリ〜ルーアン間レースを 時速12.7km/h (14位 )で完走。

Pebble Beach Concours d'Elegance 2011
1893 BENZ VIKTORIA
2011年 ペブル ビーチ・コンクール デ エレガンス


1894 SETH THOMAS 18s
鹿の彫刻が気に入ったセス・トーマス。
全てがオリジナルで最高の保存状態。
分解掃除・注油・調整を済ませ、
磨き上げられて新品の様なピカピカで
アメリカの業者が送って呉れたが、
やっぱり120年以上も昔の古い懐中時計。
1日に数分の進みが出る。
時計の緩急針を少しずつ動かしては
24時間での進み具合を見ながら、
毎夜、微調整を繰返し
最小誤差になるよう設定出来た。

しかし、この懐中時計が造られたのは、
やっとガソリン自動車が誕生し、
世界初の自動車レース(パリ~ルーアン間)
が開催された時代。
現代とは時間の概念が違うのだ。

アンティーク時計の調整なんて無駄だ。
この時計は「一日に5分進む」から
今は何時?と時刻を推察するのも、
アンティーク時計の楽しみ方なのだ。


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