2015/05/27

1901年製、エドワーディアンの純銀パイプツールFOB。 William Adams製。

グラスゴーから届いたアルバート チェーンFOB。
エドワーディアン期の小さな純銀パイプ・ツール3in1。
114年も昔のアンティークだが状態は良い。
(実物はマッチ棒より5ミリ短い)

ホールマークの"WA"はウイリアム アダムス(リンク)
”イカリ”は Birmingham 製。”ライオン”は銀含有率 92.5%
"b"は1901年製を表す。

通常8cm程度の長さを必要とするタンパーだが、
このFOBは長さ4.5Cm、重さ4.9g。
シックだが実用的では無い。

オークションで始めて知った
懐中時計用アルバートチェーンのFOB
使われていた パイプ・ツール。
欲しくなり入札したが落札出来なかった。
こんなモノを欲しがる人は、
滅多に居ないだろうと安心していたら
エンディング5秒前に、
僅か1ポンドの差で逃がしてしまった。

諦め切れず、
同じ様なFOBが無いかと探し続けたが、
こんな特殊なモノは簡単には見付からない。
気長に探そうと諦めていたが、
スコットランド・グラスゴーの骨董業者が
ネットで販売していた。"Buy it Now"
大急ぎで、私はクリックした。


パイプツールを検索していて知った嬉しい事実。
日本製の3in1パイプ ツールは、
ブリキの玩具などと共に、
敗戦後の日本の工業製品として輸出を支えた。
まだ、貧しい敗戦国の
安物の粗悪品と嘲られていた時代である。

しかし、世界3大刃物製品と言えば、
ゾリンゲン(ドイツ)シェーフィールド(イギリス)
そして、関(日本)。
日本の刀鍛冶に対する名声は、
世界の有名パイプメーカーのOEM製品として
高く信頼され、
輸出大国への道を切り開いたのだ。

ヴィンテージ コレクターの世界では、
今も"Made in Japan"と誇らしく表示される。
嬉しくなる。





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