2015/04/11

1930年代マシーン・エイジのデザイン。懐かしい"RONSON"の名前。




"RONSON ! なんと懐かしい名前なんだろう・・・
1960年代初頭、戦後の荒廃から立直り、
やっと人々の暮らしが少し豊かになって来た頃だ。
外国製品は「舶来品」と呼ばれていた。
その頃の日本の男達が憧れた「三種の神器」は、
パーカー万年筆、ロンソンのガスライター、
そしてオメガの腕時計だった。

まだ、私は大学に入ったばかりだったが
横長のストリームラインに憧れて、
神戸センター街にあった舶来品店ミッチャンで
大人の男を気取って購入した昔が甦る。
当時の舶来品の多くは、神戸港に入港する
外国船の船員が浮子を付けた袋を港内に浮かし、
深夜、日本の業者がボートで回収する
密輸入品だと噂された時代だ。

アール・デコ「マシーン・エイジ」様式で、
ロンソンがプロデュースした
”ART METAL WORKS"製作のパイプホルダー。
"Fashioned by RONSON"14754
底に貼られたロンソンのロゴ シールに惑わされ
手に入れてしまった。
デスクに置いて当時を偲んでいる。


2 comments:

s-geru said...

ご無沙汰しております。本当に懐かしく子供の頃を思い出します!小学生の頃、父がロンソンのガスライターを使い,母はミッチャンによく買い物に行ってました。あの頃の神戸は異国情緒があり、車の駐車も斜めに停め、子供ながらカッコいいなーと思っておりました。

pepekeiji said...

-geruさん、お久しぶりです。

三宮のミッチャン、そしてロンソン、懐かしいですよね〜。
私の頃は、まだ商品が床に積まれた物置の様な店でしたが、
ポンズなど舶来の化粧品が他では手に入らなかった時代。
芦屋や御影のお洒落な方々の専用ショップでした。

当時、あれほど憧れたロンソンも数年後にはダンヒルに、
パーカーはモンブランに、オメガはローレックスに変わって
大衆化してしまいました。

夢一杯だったあの頃を思いだすと、
胸が熱くなってしまいます。

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