2014/01/29

最も安価なタバコ葉が、私には一番合った。

ぺぺとの山歩きに欠かせない−30℃ 耐寒ムートンB3コートとパイプ煙草。


葉巻からパイプに変えて一年が過ぎた。
時間を持て余す一人身だから、
毎日の仕事としてパイプ喫煙を研究し尽くした。
いろんなパイプを内外から一杯買込んだ。
いろんなタバコ葉を一杯喫煙した。
やっと、私の好きなタバコ葉が見付かった。

それは、パイプ煙草の中で最も安価な
デンマークのマック・バレン社が造っている
セブン・シーズ・ロイヤル。
そして、同じデンマークのW.O.ラールセン社の
クラシックス・メロー&テイスティ。
粗末な袋だが価格を考えれば仕方が無い。
私には、これで充分だ。
もう、これ以上を求めて探す事も無いだろう。

7つの荒海を乗切る帆船のイラストレーションが
私の夢を大きく膨らませてくれる。
1864年と書かれたW.O.ラールセンの表示が、
西洋の歴史を思い起こさせてくれる。

ボディの強さ、芳香、部屋の香りは、
( Body strength Flavour taste Room note )
高低1~5の数字で表示されるが、
セブン・シーズ・ロイヤルもメロー&テイスティも、
共に、とてもマイルドで、
部屋に甘いバニラの香りが優しく漂う・・・。

Seven Seas Royal Blend
Strength: Flavour: Room note:
Classics Mellow & Tasty
Strength: Flavour: Room note:

最初の頃、魅せられて集めていたタバコ缶。
貯まった大量の缶を見ると、
合計金額と共に肺ガンが心配になってくる。
ミニチュアカーや葉巻の木箱と共に
今では捨て場に困っている。




2 comments:

ryu said...

拝読させて頂き、インド生まれのヘッセが著した「シッダールタ」を思い出しました。
真理でも物質でも大切なものはいつでも"ここ(身近な)"にあるんですね。
探さなくても"そこ"に。

pepekeiji said...

Ryuさん、

「シッダールタ」で来ましたか・・・コメントが難しいなあ〜。
そこまで哲学的に深くご解釈頂けると気恥ずかしいです。

虚飾の無い人や社会は大嫌いですが、
野暮な虚飾に満ちた現在の世相を皮肉りたくて
安物タバコの話をしました。

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