2013/03/27

パイプ・スタンドの彫塑:その2




夜、暗い部屋でこの手首は私を絶望的な気分にさせる。
底なし沼に呑み込まれ翻弄される様な宿命に、
一縷の望みでも掴もうと水面から突き出してもがく
最後の手首の様で悲しい。

しかし、私はこんな時間を何よりも優先している。
パイプにタバコを詰めてマッチで火を点けると、
協奏曲や交響曲の全楽章を聴くに丁度良い時間なのだ。
聞き慣れた曲が別の音楽の様に響く。

パイプを置くスタンドを作ろうと思っていたのだが、
物事を深く思考させてしまうパイプ喫煙の効力だろうか
私自身の心理表現なってしまった。

パイプスタンドは、もっと単純なモノが良いと、
新たなスタンドを作っている。
故郷の白い砂浜に打寄せる波をイメージして。








6 comments:

ロイ坊 said...

塗装するとイメージがガラッとかわりますね。
とてもリアル・・・  
波のイメージのパイプスタンドも完成楽しみにしています

私は今度、子犬を作ってみようかなぁ。

pepekeiji said...

ロイ坊さん、

立体は面白いですね。木を彫るのは疲れますが、
粘土での彫塑は簡単で自由度があるから楽しめます。

先日のセッターの作品、感心しました。
子犬の作品も楽しみにしています。


s-geru said...

!素晴らしい!僕にはフライディングレディーとだぶります。

pepekeiji said...

S-GERUさん、

フライイング・レディとは嬉しい比喩ですね。
残念ながら「Flying」ではなく「Falling 」。
次は「Flying Arm」でも作って、
ジャガーに付ければ良い事が起こるかも・・・

s-geru said...

またいつもの様に誤字脱字ですいませんでした!もう少し落ち着いて投稿するように努力致します。

pepekeiji said...

ハハハ、「フライディング・レディ」??

「Falling Arm」?「Falling Hand」?「沈む手首/堕ちる手首」
英語では他の言い方かも?
「Flying」のFに引っ掛けた「Fall」なのですが・・・

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