2012/08/23

スポーツカーにはスポーツカーの乗り方がある。



信号が青に変わってスタートするバイク・ライダーの
地面から足の離し方を見ればライダーの腕前と経験が想定出来る。
下手なライダーの事を「クルマに乗せられている」と、
バイク乗りの世界では馬鹿にする厳しさが今も残っている。

オープン・スポーツカーもシフトダウン時のスロットル煽り音と
ブレーキランプの点き方で腕前と経験は想定出来るが、
4輪に支えられ転ぶ心配が無いから見栄が全ての嫌な世界だ。
豪華な4駆のミニバンをスポーツカーと名付けて売る時代だから、
スポーツカーの概念は大きく変わってしまった。
しかしバイクの経験も無い男がスポーツカーを語るなんて、
僕は信用しないし認めもしない。

さる有名な老政治家が若い頃にモーガン・プラス4で、
夜の伊豆への旧街道を走っていた時の話が面白い。
後ろから猛然と追い掛けて来たTR3に停車させられた。
そのトライアンフTR3のドライバーは外国人だったそうだが、
凄い剣幕で若き日の代議士を叱り付けたそうだ。
君のブレーキの踏み方では必ず大事故を起こす。
コーナー手前でシフトダウンし
コーナリング中はブレーキを踏むな!と。
まだエンジン性能も低くブレーキもタイヤもプアーだった
良き時代の話である。

女子供でも高性能車を楽々と運転出来る現代。
どんなに下手な操縦でも破綻しない様にクルマは進化した。
それでもブレーキランプの点き方で腕前や経験は想定出来る。
セダンや四駆ならどんな運転でも結構だが、
高性能スポーツカーならソレ相応に恰好良く操縦して欲しい。
ゆっくり走っている時でも巧い下手は見れば解る。
そんな時はダイハツ軽四エッセで抜き去って、
お手本を見せる事にしている。(但し下り坂のみ) アハハ

12 comments:

灸太郎くん said...

タイヤの進歩(及びサイズ拡大)も著しく、まるでどんなアプローチをしても破綻がないかのようで、ドカンとブレーキ、エイヤっと舵を切るような乱暴な走りも目にしますが、細いタイヤの低い限界目いっぱい+αのところを探る走りの方がずっと楽しくスポーティな気がします。

バイクでも、ペダルを蹴ってギヤを大きな音を立てて入れたりするのを見聞きすると幻滅しちゃいますね。

颯爽と走るKeijiさんに、カッコよく追い越されてみたいです(笑)

pepekeiji said...

灸太郎くんサン。

バイクとはスピードの次元が違う荷車の様なXK120。
ゆっくり並走して見物でもして下さい。アハハ

僕が乗っていたのはCB750やトラのヴィンテージ物レベル。
今の凄いバイクを見ると、乗れもしないのに欲しくなって、
しばし見取れてしまいます。
この辺りは箱根の延長、コーナーをヒューパタ・ヒューパタと
巧みに倒して抜けるツーリングのグループによく出会います。

ロイ坊 said...

良きパートナー!
ス・テ・キ!!!

pepekeiji said...

ロイ坊さん、

いつも、恋の邪魔をする相棒です。アハハ

カメラ嫌いで写真を写させないぺぺですが、
自動シャッターでカメラが離れていると解らないみたい。
うまく写せました。

Show said...

Showです。こんばんは。
見事に修復されたXK120が、戻ってきて良かったですね。このブログも「イキイキ」してます。
「夢中」になれるものをお持ちで、とても羨ましいです。

pepekeiji said...

Showさん、

XK120が帰りブログは「イキイキ」かも知れませんが、
世の中、イヤな事が多過ぎて絶望した結果、
裏切られない「モノ」に夢中にならざるを得ないのです。

かって憧れた豊かな文化を持つ国のさる生産物。
ソレを日本で愛する人達はソノ文化を愛するが故だろうと、
信じていたのですが、全く違う理由からと知って絶望。
例えば、サルトルについて語っても、
ボーボワールをスパゲッティの名前?なんてレベル。
シニシズムに徹しての結果の「イキイキ」です。

s-geru said...

真っ黒に日焼けし白シャツにレイバン!僕の大好きなさり気無いフアッションです!!この雰囲気使い込んだシルバーの様に渋いですねーこんな人見た事ないですねー。老は似合いませんよ!!

pepekeiji said...

S-GERUさん、

いつも歯の浮く様・・・を有り難う。若返ります。

この所、世間と自分との落差に絶望的になっています。
それは子供の頃からで、歳と共に落差は大きくなっています。
好きな雰囲気が解り合える人だけとソレを楽しむ様な、
そんな新しいブログを始めようと準備中です。
オシャレとクルマだけをテーマにして大人の絵本を目指します。
S-GERUさんには解って貰えると思うのですが・・・

s-geru said...

僕は感じたままを素直に言ってるだけです。世の中イモ臭いのでkeijiさんのセンスが本当に共感でき感動の連続です。

pepekeiji said...

S-GERUさん、ありがとう。

似合いもし無いメルセデス・BMW・アウディに乗って、
山の家に来て農夫の様に草むしりだけしか趣味の無い人々。
落葉が屋根に落ちたり倒れて家が壊れるからと、
業者にカモられて大木を切り下界と同じ様な庭木を入れる人々。
環境破壊など平気で、龍安寺の様な庭を真似ている。
景色が悪くなることなど気にもせず洗濯物や布団を干す人々。
小金を稼いで別荘を買ったイヤな奴らの貧民窟となる夏休み。
ああ〜、東京に居た時よりストレスが溜ります。
もっと山奥に隠遁しなければならないのでしょうね〜。

mizuno masao said...

keiji 様

新しい「好きな雰囲気が解り合える人だけと、ソレを楽しむ様な、そんな新しいブログを始めようと準備中です。
オシャレとクルマだけをテーマにして大人の絵本を目指します。」keiji様の試みに、心から賛同致します。実力も足りない小生ですが、、、、何とか付いて行きたく考えます。
mizuno

pepekeiji said...

MIZUNO様、

当然、貴方の様な方を想定したブログです。
ネット上での制約の多い画面上ですが、
少しでも美しいデザインにしたいと試行錯誤中です。

貴方からのコメント「どんな時代でも、趣味は趣味として・・・」
を重く受け止めています。
リリーマルレーンの歌が明日をも知れぬ兵士達を慰めた様に、
こんな社会だからこそ、
アートを志す者が出来るささやかな努めだとも思っています。

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