2012/06/18

あと何年、このXK120に乗れるのだろうか・・・



毎日の様にグランドオートの佐久間さんから
メンテナンスの経過報告の写真が送られて来て電話が入る。

「フロントの調整式ダンパーのセッティング。
現状は硬過ぎる様ですが、これはお好みですか?
リアのトラクションを考慮すると、
もう少し柔らかくした方が良いと思いますが・・・」

昔のスポーツカーには操縦していると言う実感がある。
スロットルペダルの踏込みやステアリング操作により、
ドライバーが自由自在にステア特性を制御する楽しさがある。
自身の操縦技術とメカニックの工学的技術によって、
好みのクルマに熟成させる楽しみも残されている。
野生馬で疾駆する様なジャガーXK120の操縦感覚から、
未だ僕は抜け出せないでいる。

常に完璧な状態にして置きたいと依頼していた
ステアリング・システムのブーツとブッシュの交換。
こんなに分解された写真を見ていると、
自分の脚をバラバラにされている様な気分になる。
そして、ふと考えてしまった。
あと何年、コイツに乗れるのだろうか・・・と。


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4 comments:

ろしなて said...

とても興味深く拝見いたしました。

KONIのダンパーでしょうか?
ピットマンアームからタイロットエンド、そしてその結合場所、ナックルやダブルウィッシュボーン、わずかに見えるトーションバー、スピンドルの形状、スタビライザーの結合位置、ニップルの配置・・・6−2の集合排気 素人の私が言うのは僭越ですが、「優れたものは美しい」どれもこれも撫でてみたい。
同じ時期に生を受け、生きて来たものとして感慨深いものがあります。

「操縦していると言う実感」・・・まったく同感です。
XK120には及びませんが、私の相棒も頑張って応えてくれます。

先はわからないけれど、ずっと一緒に走りたい。精一杯頑張って・・・

pepekeiji said...

ろしなんてサン、

奥に少し見えているトーションバーまでご覧頂けたとは・・・
お詳しいことに驚くと共に、とても嬉しく感じました。
汚れた状態ですがインナーパネルを外し分解した時にしか
写せない写真なので出しました。

ダンパーはKONIです。オリジナルのEXマニホールドは
黒エナメル塗の鋳造なのですが、ステンレス製に交換しています。
ドラムブレーキのシューは、この車を購入した30数年前、
「懐かしいからオレがヤル」と芝ライニングの先代社長が
貼って呉れたままで、今も車検が通る状態です。

ろしなんて様のご相棒、いずれ拝見させてください。
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ろしなて said...

ほんといつも良い物を見せていただき、そしてまた今回もうれしい返事まで戴き感謝です。

詳しいなどと・・・とてもそんなではありません。
ただここに来ると そんなように呟やきたくなるだけなんです。

ともに暮らす持ち物に、多くの方々の愛情がこもっているんですね。
羨ましいです。私もそういう生き方でありたいと・・・

相棒はカプチーノとフレイザー社のセブンレプリカで、ともに新しいものです・・ただ、以心伝心すーっと私の所に来た車達なので、いとおしいんです。

お相手いただき有り難うございます。

pepekeiji said...

ろしなんてサン。

カプチーノにフレーザーのセブン!共にピュアスポーツカー。
本物のオープンエアーモータリストなんですね〜
そんな方と知合えて、とても嬉しく感じます。

カプチーノはDOHC3気筒インタ–クーラーターボを
フロントミドシップに積んで、サスはWウイッシュボーン、
ベンチレーテッド4輪ディスクなどなど、
世界に誇る「宝石の様なスポーツカー」ですよね。
発売された時、欲しかったクルマです。

フレーザーのセブンはカプチーノのエンジンですか?
車重400kg程だから速いでしょうね〜
梅雨が明けたら、冨士山麓を一緒に走りたいですね。
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