2012/04/10

Don't come back. Don't think about us. Don't look back....


以前にも紹介した同窓生が経営する自動車販売店、
オートコレクションVITO のブログには、
納車された日のお客様の喜びの写真が必ず掲載されている。
ソレら写真が素晴らしいと僕が伝えたら、
映画「ニューシネマパラダイス」のラストシーンの様に、
紹介出来ればと願っていると言う。

新しい車を手にした時の、あの恋に落ちた時の様な喜び。
それはキューピッド役の販売店だって同じ喜び。
だから、あんなにも喜びに輝く写真になるのだろう。

商業至上主義に毒された世の中では異質とも言える
「ニューシネマパラダイスのラストシーン様に」の一言が、
彼の車販売と言う仕事への誇りの高さと
取扱う車への自信と愛情を何よりも語っている。
・・・


映画「ニューシネマパラダイス」は、
印象的なラストシーンが有名で知られているが、
僕は、駅の別れのシーンに感激した。
それは、むかし僕が故郷を離れる時に聞いた
母の言葉と同じだったからだ・・・。
その言葉:
"You're young, and the world is yours."
  
  Don't come back.
  Don't think about us.
  Don't look back.
  Don't write.
  Don't give into nostalgia.
  Forget us all....

若い人達に、いつも僕は願う。
今の世の既成概念や価値観を捨てて、
大きな世界で羽ばたいて欲しいと・・・
...........


浜辺でのアルフレードとトト:
The land where you were born.
But not now.  It's not Possible.
Right now, you're more blind than I am.

   Who said that? 

   Gary Cooper?  James Stewart?  Henry Fonda?

No,Toto.  Nobody said it.
This time it's all me.


Life isn't like in the movies.
Life...is much harder.

Get out of here! Go back to Rome.
You're young, and the world is yours.
And I'm old.
I don't want to hear you talk anymore.
I want to hear others talking about you.

アルフレードとトトの駅での別れ、
Don't come back.
Don't think about us.
Don't look back.
Don't write.
Don't give into nostalgia.
Forget us all.
If you do and you come back,
don't come see me.
I won't let you in my house, Understand?
 
 Thank you.  
 For everything you've done fo me.

Whatever you end up doing, love it.
The way you loved the Padadiso...
when you were a little squirt.


.

4 comments:

s-geru said...

感激です!私は約3年程前に彼と知り合い、年齢は僕より、
一回り下ですが、彼の商売人で無い姿勢、軟派と硬派と混ざった一本気な男意気に惚れ、大好きな男なので時々会いに行きます。
まだ彼に会っていないkeijiさんが、彼の事をここまで理解されている事は、本当にkeijiさんは凄いなーと感心し、
嬉しく思います。

pepekeiji said...

S-GERUさん、

写真を褒めて、とっさに返って来た言葉が、
ニューシネマパラダイスのラストシーン。
それだけで、彼の豊かな感性が理解出来ます。

何十年後かに、お客様が昔を偲ぶ時、
VITOさんが、ご自分を見詰めたり業績を振り返る時、
あの写真が持つ意味は大きいと想像出来ます。

世知辛い世に、こんなクルマ屋サンが存在する、
と言うのは、驚きであり、喜びです。
.

V-img said...

アルフレードがトトに託した
「削除したキスシーンのフィルム」、
これは凝縮された彼の人生だったのでしょう・・


keijiさん、
s-geruさん、
本当にありがとうございました。

pepekeiji said...

V-IMGさん、

ジュゼッペ・トルナトーレ監督の、この映画は含蓄が多い。

シチリア島での素朴な生活と、中央での成功。
どちらに人間の真の幸せがあるのだろうか?

島に建設された高速道路が象徴的に写されるが、
文明の進歩は人間に真の幸せを齎しているのか?

駅の別れのシーンで、教会の牧師が遅れて来るが、
宗教の在り方への疑問を皮肉っているのだろうか?

"Don't give into nostalgia."と言うセリフがあるが、
ノスタルジーこそが人間が持つ最高の感性では無いのか?

かって宗教的に禁じられたキスシーンに意味はあったのか?

などなど、実に興味深い映画である。

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