2012/04/26

調整式のカムギア!レーシングエンジンですね。



グランドオートさんがチューニング中の写真を貼付して呉れた。
「レーシングエンジンですね〜調整式のカムギアが使われている!」
メールには嬉しいことが書かれている。

1950年代のXK120はカムギア内側に刻まれたギアと、
アジャストプレート周囲のギアと合わせて調整するカムギアを持つ
ルマン24時間を制覇したCタイプと同じエンジンである。


調整式カムギアはフリクションが少なく遠心力の影響を受けず
高回転時の馬力損失が少ないシステム。
またバルブタイミングの精度を高めることが可能なので、
レース用など高回転・高出力のエンジンに用いられるが、
コストが掛かるため市販車に用いられることは極めて少ない。

その調整式カムギアも僕のエンジンでは、
カムギアとアジャストプレートがズレていたそうだ。
写真でマーキングがズレているのが解る。
やっぱりエンジンのチューニングは、
メカニックの工学的知識と技術により大きく変わる。


カムギアは136 山、1山で2.64°可変する。
午後から仮組ー再測定ー仮組ー再測定ー本組の予定だそうだ。
気が遠くなる様な複雑で面倒な作業が続くのだろう。
海外からFedEXで届いているカムカバーガスケットやパーツ類を、
早く届けなければ・・・



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6 comments:

M.N. said...

競技使用前提の素晴らしい造りですね。
あらためて惚れ直してしまわれたことでしょう(笑)
理解あるオーナーさんとメカニックに恵まれ、本当に幸せなクルマですね。

pepekeiji said...

M.N.さん、

M.N.さんは、お詳しい方なのですね〜
おっしゃる通りで、惚れ直しています。

メカのSさんがメールで送って呉れたこのカムギアの写真、
もと解り易く写してヨ、などと今朝はケチを付けました。アハハ
やっぱりキャブも2inchのH8に戻そうかなどと、
エスカレートしつつあります。

ろしなんて said...

息を呑む程に素晴らしいです。

しっとりと上品なフロントビュー
その内には、袋ナットや滑らかなアルミカバーをまとい
贅肉をそぎ落とした質実そうなエンジン

待ち受けるのは、シンプルなカムシャフトと多数のシム、ギヤを介したバルブタイミングギヤ
そして、時を経て、受けて立つのは、同じスピリットを持った者

ぞくぞくしてきます。

pepekeiji said...

ろしなんて様

この時代のDOHC直列6気筒エンジン、美しいですね〜
ボディデザイン以上に、このエンジンの姿が好きです。

メカのSさんが隣に乗って走った時、コーナーの立上がりで
「カムを調整しようよ、もっと良くなる」
と言い出し、今回の調整を始めました。

この時代のエンジンが持つ生き物の様な温もりと鼓動。
無機質な機械とは僕には思えないのです。
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kunurupu said...

造形美の神髄を久方ぶりに感動して見せて頂きました。幾度も見ていたら音まで聴こえてくる気がいたします。妙なるひびきなのでしょうね。

pepekeiji said...

kunurupuさん、

コメント有り難うございます。
無機質な金属が機械となって生命が宿るモノに対し、
画家の眼で造形美として感じられるのでしょうね。
妙なる音まで聞こえる豊かな想像力・・・
さすが芸術家の方だと感服いたしました。

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