2012/04/06

ディーノの遺影が飾られたエンツォのオフィス。




当時、ディーノが中庭に停めた車を父エンツォ・フェラーリは、
1ミリも動かさずそのままにして
ずっと生前の愛息ディーノを偲んでいると伝えられた。
それを知っているから”DINO”と言う車には特別な思いがある。
エンツォ時代のフェラーリには熱い血が流れていた。


1965年、2ヶ月遅れでアメリカから船便で届く雑誌、
"Car & Driver" 誌を見るのが僕の楽しみだった。
もうゴミとして全て処分したが、
"Enzo off Guard" by Julius Weitmann
(1965 July Car and Driver)
「エンツォの素顔」と題した訪問記事
1965年7月のジュリアス・ウェイトマン氏のリポート
この記事は、とても感動したので残していた。

フェラーリ愛好家の方でも知らない、
とても珍しい写真だと思うので紹介する。


写真の説明には次の様なことが書かれている。

有能な車設計技師だった長男アルフレード(愛称ディーノ)
ディーノの写真だけが飾られた
殺風景なエンツォ・フェラーリのオフィス。

彼は趣味を持たなかったが犬好きだった。
愛犬のシェパードと愛車スーパーアメリカ。

彼はワインを1〜2杯しか呑まないが、
工場周辺の葡萄を使った赤ワイン”Lambrusco”を好み、
常に2本のボトルを”Cavallino”に置いている。

F1チャンピオン:ジョン・サーティズとの食事。
フェラーリ行きつけの店”Cavallino”。


...

2 comments:

M.N. said...

はじめまして。
大先輩のスポーツカー話を楽しみにさせていただいています。

今回の記事、Cavallinoでの、ジョン サーティーズの口にエンツォがフォークを運んでいる写真、少し前に読んだ翻訳小説の中でのエピソードの場面そのもので、我が国では偏屈な老人と伝えられてきたエンツォの信じがたい光景です。まさか写真があったとは…仰天です。

あらためて、エンツォという底知れぬ人物への憧れをおぼえました。

pepekeiji said...

M.N.さん、始めまして。

この写真の他に工場見学に訪れた女性達に囲まれた
嬉しそうな姿や、満足げにサーティズと腕を組んで歩く
エンツォ氏の姿などの写真も紹介されています。

カクテルを飲んで大笑いしている写真説明には、
エンツォ自らが、F-1/F-2/F-3と3種類のカクテルを作り、
「F-1はハードな男用だ」と言ったら、
サーティズが F-3を選んで、更に水を加えたので、
皆で大笑いして楽しんでいる。と書かれています。

エンツォと言う人物は、実に魅力的だったのですね〜
..

Post a Comment