2012/03/05

映画「ブルーマックス(The Blue Max)」1966年。

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ジャック・ハンター原作、ジョン・ギラーミン監督。
「ティファニーで朝食を」のジョージ・ペパード主演。
1966年の「ブルーマックス」は単なる飛行機映画では無い。
それは騎士道精神へのオマージュとも言えるし、
本質的に人間が持つ不条理を描いた作品とも言える。

かって貴族出身者にしか搭乗を許され無かった戦闘機も、
第1次大戦末期には台頭する新興勢力により取って代わられる。
騎士道精神を重んじる旧勢力と新興勢力との葛藤。
撃墜王に授けられるブルー・マックス勲章を得るため、
なり振り構わず敵機を撃墜しようとする主人公。
それを現体制を維持する為に利用しようとする旧勢力。
現代社会の様を見せ付けられる様だ。

撃墜され不時着した友を救出に向うトラックで、
傷付いた友にと冷えたシャンパンクーラーをぶら提げて向う。
何と言う粋なダンディズム・・・。
ワインでは無く、シャンパンゆえに貴族文化の香りが漂う。

この映画は、もう現代の男達が忘れてしまった、
「名誉とは何か、誇りとは何か」
そして「武士の情け」と言った美学を語りかける。



参考:ブルーマックス勲章(リンク)
戦功章は第一次世界大戦終結までのプロイセン軍における
最高の名誉勲章。ドイツ語でブラウアー・マックス (Blauer Max)、
英語ではブルー・マックス (Blue Max) と呼ばれる。

エース・パイロットFlying Ace pilot(リンク)
米・英 Ace:エース、仏:As アス、独:Fliegerass フリーガーアス、
日本:撃墜王(げきついおう))とは、多数の敵機(現在は5機以上)
を主に空中戦で撃墜したパイロットに与えられる称号。


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4 comments:

s-geru said...

keijiさんらしい、トある映画ですねー。昔レベルが低いと、友人に笑われましたが、僕はベトナム戦争などで、単純な捕虜奪還のストーリーが大好きでした。今も!!

s-geru said...

すいません!ハートのハが抜けていました。

pepekeiji said...


ジョージ・ペパードのファンで、彼の映画は全て観ていました。
地球上の富の半分を持つ男と評された実業家で飛行家の
ハワード・フューズの伝記映画化「大いなる野望」も
ジョージ・ペパードでしたが、これも良かった。
ぜひ、S-GERUさんもDVDで観て下さい。
ペーパードの容貌・着こなしは天下一品で参考になります。

s-geru said...

有難う御座います。早速借りに行きます!

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