2012/02/28

RAY-BAN サングラス。これが道具の有るべき姿だ。

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Bausch & Lomb社の広告担当だった頃のレイバンを今も僕は愛用する。
1965年頃ハワイで買ったレイバンのブリッジには R&B RAY-BAN USA
下面には B&L 1/20 10K GFと彫刻されている。
シューターの調光レンズは、無色から紫外線により濃度が暗く変化する。
シューターの中心の丸い穴は、狩猟でタバコを差して風向きを知るため。



写真上は冨士グラチャンのマーチ74S。インテークにRay-Banのロゴ。
僕のカラーリングによるマシン、テーマは「青春の光りと影」だった。
昭和45年、勘当されて上京2年目の苦労を忘れさせてくれた仲間達と、
軽四マツダ キャロルの屋根に座って。(右端のレイバン姿が僕)


「男の服飾に流行が有ってはなら無い。」
一世を風靡したVAN JAC.創始者 石津謙介氏の哲学だった。
レイバンは、その意味を深く感じさせる。

アメリカを代表したレイバンも今やイタリアンブランド。
1999年、イタリアのLuxotticaに売却されてしまい、
ルクソッティカ・グループの主力ブランドとなっている。
かって西部劇がマカロニーウエスタンに取って代わられた様に、
今やレーバンもマカロニーサングラスとなっている。

1937年、アメリカ空軍の委託で創立したBausch & Lomb社。
「光学的に眼を守らなければ、サングラスとは呼べない」と
創業以来、機能性を重視する企業哲学を頑に守り続けて
”The World's Finest Sunglasses”の称号を得ていた。
しかしマカロニーサングラスになってしまった現在のレイバン。
廃盤になったモノも多いがナス型デザインは昔と変わらない。
紫外線100%カットなどを豪語したレイバンの機能性は、
今も変わらず持ち続けているのだろうか?

ボシュ&ロム時代、レイバン広報宣伝のCDを努めていた。
ハワイ沖で大型クルーザーを走らせてTV-CFを制作したり、
板倉滑空場でグライダーを飛ばせて広告写真を撮影したり、
まだ日本が発展途上の頃で余裕のある仕事が多かった。
そんな中でもエキサイティングだったのは、
ドイツ人レーシングドライバー:ニコ・ニコル氏を起用し、
Rey-Banのロゴを入れたマーチ74SのGCマシン(リンク)で
富士GCシリーズを果敢に戦ったことだ。
優勝すれば観客席にレイバンを10本投げる予定だったが、
残念ながら、そのチャンスは訪れ無かった・・・。


...

11 comments:

s-geru said...

僕もレイバンが大好きで、いまだにサングラスは、レイバンしか知りません!!20年~40年前のブラックレイバン、ボーイズサイズ(日本では販売していないと思います)ミラー、イエロー(これがシュウーとばかり思って勘違いしておりました)丸穴は大きいので持っておりませんが、その様な理由があるとは初めてしりました。今残っているのは40年前のレギュラーサイズ1個だけですが、最新のイタリアレイバンと供に大切に愛用しております。*VANも当時レイバンを販売しておりました。
写真のkeijiさんはメンクラのモデルですねー!!
左の人は浮谷さんかと思いました。

pepekeiji said...

S-GERUさん。

ボーイズサイズのレーバン、始めて知りました。
丸穴シューターは、当時人気があったレンズ交換出来る
ポルシェデザインに対抗するため生まれたのだと思います。

丸穴のタバコ、あくまでも俗説で信用出来ない話です。
鳥以外の獲物なら、狩人の存在を知られますから。
射撃場などで、吸いかけのタバコを捨てるのが惜しくて
ココに刺したのでしょう。でもタバコにピッタリの穴です。

東京に流れて来て、新聞広告で就職した会社の仲間達。
僕は貧しく辛い頃でしたが、彼らの優しさで耐えられました。
隣は、タイポグラフィーの重要さなどを教えて呉れた
ADの岩崎サン、素晴らしいデザイナーでした。
浮谷東次郎さん、懐かしい名前ですね〜

V-img said...

初めまして、若輩者がコメントする事をお許しください。

私は「S-GERUさん」に可愛がっていただいております者で、大阪北部の街、箕面で輸入中古自動車を商っております。
いつもお二人のお話を拝見し、学ばせていただいております。
keijiさんの写真、文章、そして何より「男の哲学」に憧れます。
これからもたくさんの事をお教えいただきたいと思います。
よろしくお願いいたします。

pepekeiji said...

V-i m g さん。

コメント有り難うございます。
以前、御社のブロブに僕のブログをご紹介下さった、
趣味性豊かな箕面のカーショップ・ビトーさんですよね。
よく存じ上げています。
ホームページやブログ、時々拝見させて頂いていますが、
とてもビジュアルが洗練されて美しく感心していました。
多分、デザインのご経験がお有りなのでしょう。
これを機に、どうぞよろしくお願いいたします。
また、ご遠慮なくコメントも頂ければ嬉しく思います。

いずれ、SーGERUと一緒に一度お邪魔したく思っています。

V-img said...

keijiさんに覚えていただいていたなんて・・
なんて光栄な事でしょう。

その上私の稚拙なブログなどもご覧いただけていたなんて・・
全く恐縮どころか、恥ずかしいくらいです。

身一つで東京に出られ、ご自身の才能で成功を勝ち取られたのですね。尊敬いたします。できる事でしたら、keijiさんの下で修業させていただきたいです。

いつもお写真の完成度の高さに驚いております。
テクニックはもちろん、ライティングやポジショニングなど
かなり細かい所まで神経を使われておられますね。
でも実は私はkeijiさんの書かれる「文章」が一番好きです。
とても聡明で、優しいです。
きっとお人柄なんでしょうね。

pepekeiji said...

V-IMGさん。

買被らないでくださいね。単なる我侭人間ですから・・・

写真はバカチョン(キャノンIXYの一番安物)での撮影です。
でも、フイルム時代から考えると想像以上に高性能ですね。
商品撮影でのスタジオ経験を生かして写していますが、
ライティングが出来ない事やアオリが無い事が不満です。
もっと昔は神経細やかな写真を望み、カメラマンを泣かせました。

多少広告コピーも書きましたが、文章は素人なので、
お褒め頂くと嬉しいです。

また、僕のブログは一般受けやアクセスの多さを求めず、
趣味の合う方々だけを対象にしているので、
ご共感頂けると、とても嬉しく感じ励みになります。

s-geru said...

V-IMGさんより僕の尊敬するkeijiさんへの投稿本当に嬉しく思います。彼は一回り年齢は若いですが、keijiの大学の後輩です、2年ほど前に知り合い、意気投合しました。高校はアメフト、50の今もボクシング、スノボーと少々チャライですが、可愛い、頑固で偏屈な熱い、大変魅力一杯の男なので、今後とも宜しく御願い致します。
彼に何時もs-geruさんは誤字脱字が多いと何時も笑われております。すいません!

pepekeiji said...

S-GERUさん、

ご紹介を感謝します。彼のブログもお店も実に洗練されていて、
確固たるポリシーを持たれている方だと感じました。
同窓生と云うのも驚き,世間は狭いですね〜
関西に出向いた時、
ぜひ貴方と彼のショップを訪問したく思います。

s-geru said...

大変申し訳ございません、keijiさんを呼び捨てにして、何時も思ったことを書き、見直しもせず送信してしまいます。冷汗をかきました。

pepekeiji said...

気が付かなかった。でもKeijiでイイですよ。
親しい人や外国ではKeijiだから。僕もS-GERUと呼ぼうかナ。
遠慮なくコメント下さいね。

s-geru said...

s-geruで御願い致します!嬉しいです。V -IMGさんもさんを抜かしましょう!

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