2012/02/25

カフスボタン?正しくはカフリンクス。

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ドレスシャツの袖口を留めるカフリンクスCuff Links
英国のヴィンテージ物などにはCuff Buttonと書かれているが、
日本では和製英語でカフスボタンと呼ばれる。
宝石を使ったモノや所属クラブなど遊びの多い装飾具だが、
僕は小振りで目立たない簡素なモノが好きだ。
あまり袖口で目立つ様な装飾過多なモノは下品だし、
オモチャっぽく風変わりなモノも子供っぽい。
ダブルカフスの形も視覚的に影響するから、
シャツの袖口を丸くしたり角くしてみたりデザインして
六本木にあった谷シャツで誂えていた。

気に入ったモノだけを並べて撮影したが、
愛用のバカチョンカメラでライティング無しでは、
小さな光り物を表現するのは難しい。

写真の目の様なヘマタイト(Hematite赤鉄鉱)のモノは、
生まれて始めてダブルカフスのシャツを着た50年も昔、
神戸で買ったSWANKのモノ、その時の事は今も憶えている。
自分では選べず、お店のお姉さんに選んで貰った。
1897年創業のアメリカの老舗ブランドSWANKは、
ライターのRonsonや万年筆のParkerなどと共に有名だった。
今ではこのカフリンクスもSWANKのヴィンテージ物。
その他のTiffanyやDunhillのモノも年月が過ぎて、
アンティークとなってしまった・・・。

フォーマルなイメージがするカフリンクスだが、
写真の様に僕は革のライダーズジャケットにも合わせている。
またチョークストライプのスーツにノーネクタイで、
カフリンクスを付けてスカーフを派手に巻くのも好きだ。
年齢相応の身嗜みだと自己満足しているのだが・・・。



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4 comments:

S-GERU said...

ライダースジャケットにカウスリンクスですかー!この崩は、高度で究極な合わせ方ですねー、本当に感心いたしました。僕も必ず崩しますが、これは考えも及びませんでした。素晴らしい!!

pepekeiji said...

S-GERUさん。

貴方が見て下さっているので頑張って崩しています。アハハ
こんな話が出来る方は滅多に居ないので、
専門家の貴方のご意見を詳しくお聞きしたく思っています。

現在は、何でも簡単に手に入る時代なのですが、
僕の若い頃は理想的な物が存在せず工夫が必要でした。
初期のVANの企画の人達は、よく空港に出掛けて、
外人の着こなしを学んでいたと聞きました。
僕も、神戸の外人バー「キングズアームズ」などに出掛け、
外国の船長や一等航海士とダーツを楽しみながら
彼らの着こなしを間近で学びました。

若い方々に「着こなし」の楽しさを解って欲しくて、
書いています。

s-geru said...

とんでもございません!!フアッション業界を離れ約30年近くなるので、全く専門家では無いので、keijiさんの素晴らしい感性を教えて頂き、感動と鳥肌の日々です。本当にカッコいい男のハート、あらゆる分野等、全てが勉強になり僕の教科書です。昔の神戸は情緒があり日本で一番好きな所です。子供の頃は車の駐車も縦列駐車でなく。全て斜めに駐車するので子供ながらカッコいいなーと思っていました。

pepekeiji said...

S-GERUさん。

高校時代に学生服を直して着る様な不良っぽかった男は、
感覚が身に付いているので何を着てもカッコイイです。

多分、S-GERUさんは高校時代から服飾に興味が有り
VANの社員になったのでしょう。

成人してから、どんなに頑張っても男のオシャレは無理です。
だから、高校時代に服など興味無かった男が、
アルマーニやベルサーチなどとブランド志向になるのでしょう。

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