2012/01/03

ベヒシュタインでリストのコンソレーション3番を。




Liszt's Consolation No. 3 on the 1862 Bechstein Liszt Piano
Piano: Sandro Russo



1862年3月17日にフランツ・リストに届けられたと同じ
ベヒシュタイン・ピアノのシリーズ#576が、
ニューヨーク58番街のベヒシュタイン・アメリカで展示され、
リスト生誕200年を記念してサンドロ・ルッソが演奏した。

YouTubeでの音質が多少悪いとは言え
その音色を、リストを、こんな寒い山奥で聴けるなんて、
何と素晴らしい世の中なんだろう・・・
これ以上の喜びを僕は求めようとは思わない。


ドイツのベヒシュタイン・ピアノ( C. Bechstein)(リンク)は、
スタインウェイ、ベーゼンドルファーと並んで、
世界3大ピアノと称えられている。
1853年、カール・ベヒシュタインによってベルリンで創業。
第2次世界大戦前の日本でも最高のピアノの代名詞だった。
ピアノの響板が音色を作り出すという哲学から、
頑丈な鉄骨フレーム、高いテンションの弦、総アグラフの採用など、
音の立ち上がりが早く透明度の高い音色が特色であった。

また、フランツ・リストが愛したピアノとしても知られたが、
第二次世界大戦で工場が破壊され設計図や重要な資料の多くや、
熟練した職人など、そのほとんどを失った。
しかし、その苦難を乗り越えたベヒシュテイン・ピアノ(リンク)は、
見事に甦り、現在も世の音楽愛好家を魅了し続けている。


日本の、日本人の再起を願いながら・・・





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