2010/12/14

洋服を誂える楽しみ



よほど特殊な体型でも無い限り
もう服を誂える様な男は居ないだろう
でも こんな時代があったことを
若い方々の参考になればと敢えて書く

かって僕は誂え服が好きだった
銀座のE 洋服店でアレコレと服地を選び
外国雑誌などで見付けた好きな服の
ポイントを仕立師に説明し
仮縫いの仕付け糸の位置を気にしながら
普段よりも背筋を伸ばしていた

春や夏物は色彩の美しいサラッとした
イタリアの服地ゼニア
秋や冬物には重厚さでズッシリとした
イギリスの服地ドーメル

採寸のメジャーが身体に当たる感触
仮縫いの仕立師が針を刺す指先
ズボン裾に縫付けられる服地メーカー名
内ポケット内部に書かれる日付と名前

それらはもう遠い遠い想い出
ただ あの頃の僕は
無性に大人っぽく振舞いたかった


写真の服はピークラベルに襟付きWのベスト
賭博師の様だがお気に入りだった アハハ
...

2 comments:

がらくたおやじ said...

グレーフランネルスーツ・・・・。
上品な、品格が現れる生地ですネ。

渋い好み、貴兄らしい趣味のよさが表れております。

襟の幅、ボタンの位置・・・・時代でしょうか??


ベストも、ダブルの襟付き、同じピークラベル。

ベンツは、やはり、センターベンツではなく、サイドベンツですか??
*ジャガーではないでしょう!!

サラリーマンの作業服しか、着用しない小生には、垂涎の的です。ギャハハ~~(@0^)

pepekeiji said...

がらくたおやじサン、さすが視点が鋭いですね〜

ミディアムグレーのフランネルが大好きでした。

当時の脚はディムラーでしたので、ベンツは無しでした!!ハハハ

僕が決めたこのスタイルは英國屋の定番になり人気があったとか・・・
古い服ですが、春先に白いワイシャツにノーネクタイでラフに着ると
イイかも知れませんね〜
...

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