2010/03/07

Though the cold drizzle fell


Keiji / 10F


冷たい霧雨が降っていたのに
僕たちは濡れながら走り続けた
まるで夢の中のように
XK120の排気音は湿った空気を震わせ
振り子の様に揺れる小さなワイパーが
僕たちの胸を振るわせていた

寒さなんか感じなかった

落葉に濡れた山道は危険だったが
この夢から覚めない様にと願い
このまま消滅したいとさえ思いながら
僕はスロットルペダルを踏み続けた

寒さなんか感じなかった


...

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