2015/08/21

19世紀末のレギュレーターやムーブメント、それは機械と言うより芸術作品だ。


アンティーク懐中時計に魅せられて、
外観より内部に装備された
レギュレーターやムーブメントに興味を感じている。
それは、
クラシックカー愛好家が、
カースタイリングよりも搭載されたエンジンを
重視するのと同じ感覚だ。

懐中時計のレギュレーター(緩急針)。
針先をF側 (fast) 、またはS側 (slow)に寄せて
時計の遅れや進みを調節する装置。

その種類の多さに驚きながら、
写真と図面を集めて一覧図を作成した。
時を正確に表示するための必然が生み出したメカニズム。
100年以上も昔に考案された機構なのに、
コンテンポラリーアートと呼びたくなるほど、
それぞれが美しい造形である。



「時」を刻み続けるムーブメント。
それは時間と言う「無限の概念」を表現した芸術作品。
宇宙から見る地球の様に美しい。



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