2015/03/09

ウイスキーを味わうにはチェイサーよりもパイプ煙草だ。





コルクがボトルに張付き陶器の芯だけが抜けた。

ダメになった陶器栓の代用にした
ピエール・ペテルス・シャンパンのコルク栓。


50年前のウイスキー陶器ボトル(リンク)
開封リポート。

陶器キャップはネジ状の突起にコルクを巻き
ボトルを密閉する仕組みになっていた。
シャンパンの栓を抜く様に左右に動かした後、
注意深く回しながら抜く為に上に引上げた。
しかし、コルクはボトルに固く張付いて、
栓の突起ネジだけが回って抜け
丸い穴が開いたコルクが栓穴に残った。

コルクが劣化していたので心配したが、
ウイスキーはボトル内で完全密閉されていた。
50年間も閉ざされていた気体が
コルク穴から漏れ出して部屋の空気に融ける。
素晴らしいトップ・ノート!
コルクの破片さえ中に落とさなければOKだ。
注意しながらピンセットで取除き、
ガラス ボールにウイスキーを移し変えた。

心配した沈殿物などまったく無かった。
少し落ちたコルク片はスプーンで掬い取った。
ボヘミアンのデカンターに移し替えると、
クリスタルに彫られた蝶と薔薇が
琥珀色に輝いた。

酒の評価を語るなんて粋じゃない。
でも、ウイスキーをストレートで味わうには
チェイサーよりもパイプ煙草だと知った。

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