2015/01/31

サビネリ・プチ・シリーズ402ラスティックが私に教えている。

Vintage Comoy's Tradition 202 Cutty & Savinelli Petite Rustic 402

Nomenclature:Savinelli Petite 402 Italy  Hand Made

写真上はVintage Comoy's 202、写真下はSavinelli 402
共にカティ・シェイプである。
優美なシェイプとして名高い”Vintage Comoy'sだが、
 202 Cutty"のシャンクは断面がオーバル(楕円形)である。
Savinelli 402は細いラウンド シャンク(円形)、
その優美さに私は魅了される。

Dunhill Bing Crosby 4110 / Dunhill Dress 3107 / Sabinelli 402
マウスピースの形状を比較すると
402のヴィンテージの様な古典的なマウスピース
細く薄く小さく扇状にテーパーが付くフィッシュテール。
私がパイプで最も重視する部分だ。


日本では発売されていない様だが、
サビネリ・プチ シリーズ402・ラスティック。
その価格から私は期待していなかったが、
想像していたより遥かに古典的で優美なパイプだった。
まさに、イタリアン・エレガンス!

ハンド メイドされた流れる様なシェイプ。
リング グレインをラスティックした黒いボウル。
野暮なフィルターなど使わない
昔風の細長い円筒形の細いラウンド・シャンク。
小さく薄いフィッシュテールのマウスピース。
高品質、全長153mm、重量は僅か26g
私がパイプに求める全てを満たしている。

このプチ402のシェイプを眺めながら
古代ローマ美術、そしてルネッサンス美術を経て
延々と培われて来たイタリアの美学に思いを馳せる。
1960年代、デザインの再定義を試行錯誤した
モダニズムの否定、アンチ・デザイン。
そして、1970年代を圧巻したポストモダンなど。
古典を基本にして現代的な美学を融合させる
イタリアン・デザインならではの魅力が
私を虜にしてしまう。

これまでVintage "Comoy's" "Sasieni" ”GDB"
古典的なパイプに魅せられ収集していた。
現代のパイプではダンヒルが最高だと思っていた。
しかし、それは馬鹿げた拘りだった。
この安価なサビネリ・パイプが、
それを静かに私に語りかけ教えている。



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