2014/11/11

”....without FANFARE " 「ファンファーレ無しで。」

写真は、哲学・文学・建築・演劇など多くの分野に影響を与えた
フランスの哲学者Jacques Derrida(ジャック・デリダ)


ファンファーレの音量が成否を決める醜悪な社会。
大げさな誇示や売名行為の優劣が、
商売人や芸能人に留まらず、政治家や芸術家を装う人達、
そして、個人の人格までを左右してしまう。

かって「パンパカパン・パパパ・パンパカパン」と
ファンファーレの擬音を叫びながら登場する
お笑い芸人コンビがいた。
あれは、痛烈な社会風刺の意味があったのだろう・・・

ネットで見付けた喫煙パイプのショップ。
その店の紹介文に私は感心した。

"This is a modest business run by a father and son, 
Gary and Max. 
We are fortunate to have a remarkable inventory of pipes, 
and we offer them with integrity and without fanfare. 
The pipes sell themselves."

「父親ゲーリと息子マックスが営むささやかな店。」
「ファンファーレ無しで誠実に商品を提供している。」
"ーーwith integrity and without fanfare."

なんと謙虚で美しいフレーズだろう。
思わず、この店のパイプを私は買いたくなった。







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