2014/10/03

水墨画の様に石膏デッサン用チャコールで描いた絵。




紙芝居「空海」の絵を描いている途中で身体を壊し、
完成が遅れて依頼者の佐古氏に大きな迷惑をかけた。
元気を取戻し、物語りも書き上げたが、
エピローグに、もう一枚、絵を付け加えたくなった。
急いで、木炭で下絵を描いたら、
雰囲気が出ているので、そのまま使うことにした。

写真家・永坂嘉光氏の写真集
永遠の宇宙「高野山」の写真を参考にした。
イギリスの水彩画用紙
Saunders ”WATERFORD”の細目を使用し、
イギリスのデッサン用チャコール
PH Coate & Son の”Willow Charcoal”を使用したが、
水墨画の様な効果が出た。

高校生の頃、芸術大学に入りたくて猛練習した
石膏デッサンを思い出した。
あの頃は、木炭を消す「練り消しゴム」なんて
存在し無かったから「食パン」を使っていた。

私が尊敬していた有名な画家が、
上野の芸大の入学試験の石膏デッサン実技で、
あまりにも空腹だったので、
木炭を消す「食パン」を食べてしまい試験に落ちた。
と失敗談を語ってくれた事がある。

あの頃、日本の若者達は貧しかったが、
溢れる夢で満たされていた・・・




2 comments:

mizuno masao said...

Keiji 様
ご無沙汰致しております。
素晴らしい絵です。
「空海」も完成ですね。
健康回復されたようで、何よりと喜んでおります。
話は変わりますが、ウェッズ様が、もうすぐ50周年です。
また、ご連絡させていただきます。

pepekeiji said...

MIzuno 様

わざわざ山の家までお越し頂いた日を思い出しています。
また、始めてMIzuno 様の会社にお邪魔した時、
「治療は別にして、原因だけは検査し知った方が良い」
とアドバイスを頂きましたが、
その通りにしていれば、もっと早く回復出来たでしょう。

以前の様に、体力自慢は出来なくなりましたが、
やっと元気を取戻しました。
いろいろとお気遣い頂き、とても感謝しています。

ウエッズ様は50周年ですか・・・
根津さん、上坂さん、そして原田さん、
海岸通りの会社に、打合せに出掛けていた頃を
懐かしく思い出します。

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